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リリーフ陣が奮闘!法政対慶應両チーム譲らず延長12回の激闘【東京六大学野球】

★春季リーグ3度目の引き分け
☆法政大vs慶應義塾大1回戦
法政大   400 100 000 000=5
慶應義塾大 301 010 000 000=5
【法】長谷川、内沢熊谷、菅野-鎌倉
【慶】関根、菊地、髙橋佑、髙橋亮-郡司
本塁打:慶應義塾大・清水翔《5回ソロ》

 ここまで勝ち点2で首位に立つ慶大と先週の明大戦に2連勝して初の勝ち点を手にした法大の対戦。慶大は今季3試合15イニングで防御率1.80の関根智輝(1年・城東)、対する法大は今季4試合18回2/3イニングで防御率0.48の長谷川裕也(4年・聖望学園)の先発マウンドに上った。
 両先発の防御率に反して、試合は初回から激しく動いた。1回表、法大が福田光輝(2年・大阪桐蔭)の犠牲フライで1点を先制すると、さらに2死満塁から鎌倉航(3年・日本文理)の走者一掃のタイムリーで4点のリードを奪う。しかし、慶大もすぐさま反撃し、1回裏に1死満塁から押し出し四球や清水翔太(4年・桐蔭学園)のタイムリーなどで3点を返すと、3回裏にはヒットの郡司裕也(2年・仙台育英)を2塁に送り、照屋塁(4年・沖縄尚学)が右中間へ同点タイムリーを放った。

3回4失点で降板した法大先発・長谷川

 試合は中盤に入り、法大が4回表にワイルドピッチで1点を勝ち越したが、5回裏に第1打席でタイムリーを放った清水翔が、今度はライトスタンドへ同点のソロアーチ。その後は両チームの投手陣が踏ん張り、法大は3番手で登板した熊谷拓也(4年・平塚学園)が6回を2安打無失点。慶大も4回を1安打無失点に抑えた2番手・菊地恭志郎(3年・慶應志木)に続き、4番手・髙橋亮吾(2年・慶應湘南藤沢)も5回2安打無失点の好投を見せた。
延長10回裏に無死2塁のチャンスを逸した慶大は、土壇場の延長12回裏にも先頭の柳町達(2年・慶應)のヒットからチャンスを作り、2死2塁から清水翔がレフト前に弾き返した。しかし、途中から守備に入っていた法大・清水雄二(4年・中京大中京)が本塁へ好返球してタッチアウト。詰めかけた1万4000人のスタンドが大きく拍手とため息に包まれた中、5対5の引き分けで試合終了となった。

延長12回裏2死2塁から慶大・清水翔がレフト前に弾き返したが…=神宮球場

◎法政大・青木久典監督
「(最後は)危なかったですね。守備固めで入っていたので良かった。(延長10回裏の大飛球を好捕した)船曳もナイスプレーだった。初回に4点を取って、その流れで行けるかなと思ったんですけど、思ったよりも(先発の)長谷川が苦しんだ。いきなり初球にピッチャーライナーを食らって泡を食った面もあった。その辺はまだ経験が必要。いい勉強になったと思います。いい流れの中で明日に持って行きたいと思います」
◎慶應義塾大・髙橋亮吾投手(2年・慶應湘南藤沢)
「(5回無失点に)低めにボールを集めて何とか踏ん張ることができた。今日、しっかり休んで、3連投できる準備はしっかりしておきたい」