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高校野球

佐々木温存の大船渡・国保監督、大英断もさらり「結果論ですから」

 ◇第101回全国高校野球選手権 岩手大会準々決勝 大船渡6―4久慈(2019年7月22日 岩手県営)

記者の質問に答える、大船渡・国保監督(撮影・木村 揚輔)

 大英断だった。絶対的エースを温存したばかりか、4番打者としても欠場。大船渡・国保監督の決断は、「チームの勝利」と「佐々木の休養」という両立困難な2つの結果を同時にもたらした。

 「それは結果論ですから」。国保監督はさらりと言ったが、テーマに「佐々木に頼らないチーム」を掲げてきて、実際に夏の準々決勝を勝ちきった。

 この試合。佐々木は試合前はキャッチボールだけで、ノックの時はボールキーパーを務めていた。試合中もブルペンに入らず、代打の準備もない。「いざとなれば佐々木がいる」という雰囲気をつくらず、逆に選手たちに自覚を持たせた。筑波大卒業後、米独立リーグでもプレーした32歳の国保監督。独自の指導論でサインはほとんど出さない。選手に考えさせ、自分から動くようにする。「国保野球」が生んだ“怪物温存”の勝利だった。