BASEBALL GATE

侍ジャパン

日本生命・阿部 一昨年の都市対抗覇者相手に13K、1失点完投「あと3つ勝って日本一になります」

 ◇第90回都市対抗野球・第10日 3回戦 日本生命2―1NTT東日本(2019年7月22日 東京D)

<NTT東日本・日本生命>9回2死、NTT東日本・下川を三振に仕留めガッツポーズする日本生命・阿部(撮影・尾崎 有希)

 日本生命・阿部祥太投手(26)が両手を高々と上げた。9回2死、下川を決め球フォークで空振り三振に。一昨年の都市対抗覇者相手に13奪三振、150球での1失点完投に「強いことは分かっているから挑戦者の気持ちで…。ただ最初から完投するつもりでした」と胸を張った。

 唯一の失点は5回、NTT東日本・喜納淳弥内野手(26)に喫した右越えソロ。昨年末、侍ジャパン社会人代表として約1カ月間、台湾ウインターリーグに参戦した際の僚友だ。それでも7回1死二塁のピンチはこの日最速145キロで3球三振に斬った。「一番力が入りました」。8、9回も三者凡退に片付け、都市対抗2度目の先発でうれしい初白星を挙げた。

 山形・酒田南では2年秋まで捕手。3年春から投手に転向し京都・成美大を経て15年、名門・日本生命に入社した。直球は一時140キロ後半を計測も、勝負所は力んで痛打される場面が目立った。転機は台湾ウインターリーグで直球に強い韓国プロ野球の打者に長打を連発された時だった。「少々速くても打たれる。でもフォークは空振りが取れる」。ただ国内の社会人は低めのフォークは見送ってくる。今年春先から握りを浅く落差が少ないフォークでカウントを稼ぐ術も身につけた。

 「阿部がいい投球をしてくれた。本人が“行けます”って言うから任せた」。ジョーク交じりに振り返る十河章弘監督(52)だが、4年ぶり5度目の頂点には4連戦となるだけに、エース藤井貴之投手(31)らを温存できたことは大きい。「あと3つ勝って日本一になります」。阿部が高らかに叫んだ。