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プロ野球

天敵マイコに初勝利!福留 G倒弾4安打「何とかしようと」

 ◇セ・リーグ 阪神4―1巨人(2017年4月21日 東京ドーム)

<巨・神>初回1死一、二塁、福留は先制となる右越え3ランホームランを放つ。投手・マイコラス

 阪神は21日、巨人戦(東京ドーム)に快勝して連敗を2で止め、巨人と並んで2位に浮上した。過去4勝を献上した天敵の巨人先発・マイコラスから最多4得点を奪い8度目の対戦で初めて黒星を付けた。

 宿敵の助っ人右腕が掲げる『天敵』の看板を4番の一撃が粉砕した。初回1死一、二塁、福留は追い込まれながらもマイコラスの高めに浮いたカーブを振り抜き、オレンジ色に染まった右翼席に決勝の先制2号3ランを突き刺した。

 「昨日、おとといと“オレが打っていれば…”という場面が多々あって、チームに迷惑をかけていたし何とかしようと。そう思っても簡単にできることじゃないけど、今日はたまたま、良い方向に出たんで良かった」

 主将で4番。自身に求められる重責は、誰より分かっている。前日20日の中日戦では3度の得点機でいずれも凡退し敗戦。試合後は口を真一文字に結び、今季初めて報道陣の質問に無言を貫いた。試合前まで得点圏打率は16打数3安打の・188と不振。自身への怒りと悔しさをバットに乗せた3月31日広島戦以来の一発。屈辱を一日で取り返すのが、日米通算2189安打を放つ男の凄さだ。マイコラスから阪神選手が本塁打したのは15年7月11日に福留がソロアーチを放って以来。福留しか打っていないのだ。「前回(7日)の対戦で(10安打と)チームとして結構打っていた。嫌な意識もなく、しっかり臨んでいけた」。

 頼れる“相棒”が加入したことで、さらに力を発揮できる環境が整った。この日も先制弾の直前に右前打で好機を広げた糸井とはプライベートでも息ピッタリ。名古屋遠征中にも中日時代からの行きつけの店で食事をともにした。「別にオレから何も言うことはないよ。彼は自由にやってもらった方がいい性格でしょ」。百戦錬磨の2人に余計な言葉は必要ない。すべきことを熟知する3、4番コンビが猛虎打線の太い柱となっている。

 V弾から右前打、左中間二塁打、右前打と4打席連続安打。自身3度目のサイクル安打は逃したがチーム今季初の4安打で文句なしのヒーローとなった。金本監督も「名古屋では心配していたんだけどね。このままズルズル行かないとは思っていたけど。開幕してすぐの疲れは僕も何年も経験しているし、それもあるのかなと心配したけどね。今日は助けられました。本当に」と脱帽した。

 巨人の連勝を止め、連続無失点も止めた。ここぞで大仕事をやってのける主将の勇姿が敵地で際立った。(山添 晴治)

 ≪4安打は昨年のサイクル以来≫福留の1試合4安打は昨年7月30日の中日戦(甲子園)でサイクル安打をマークして以来。巨人戦の4安打は中日時代の06年8月18日(東京ドーム)以来となった。