BASEBALL GATE

プロ野球

恐怖のV獅子おどし再タッグ 浅村&山川アベック弾!互いに「一番うれしかった」

 ◇マイナビオールスターゲーム2019第1戦 全パ6―3全セ(2019年7月12日 東京D)

6回2死、ソロ本塁打を放った山川(中央)はチームメートとどすこいポーズ(撮影・尾崎 有希)

 全パは6回に3番の浅村栄斗内野手(28=楽天)と4番の山川穂高内野手(27=西武)が2者連続本塁打を放ち、勝利に貢献。山川は球宴初アーチで敢闘選手賞を受賞した。昨季は西武で「獅子おどし打線」と呼ばれた恐怖の3、4番コンビ。浅村が楽天にFA移籍も球宴で再びタッグを組み、見事なアベック弾を放った。

 全パを巻き込んだ「どすこ~い!」。山川の後ろで、浅村だけが照れくさくて控えた。行動とは裏腹に、胸の内は同じだった。

 【山川】一番うれしかったです。お祭りの雰囲気の中で打てた。

 【浅村】僕もそれが一番うれしかった。一緒にポーズをやろうと思ったけど、そんなキャラじゃないので…。

 昨年の「西武Vコンビ」が、6回にアベック連弾を決めた。浅村が楽天にFA移籍して以来の3、4番結成。昨年は巨人・王貞治、長嶋茂雄の「ON砲」に並ぶ、日本人同士では年間最多の14度アベック弾をマークした。通算21度で連弾は6度の「AY砲」が、夢舞台で復活した。

 山川は「遊び感覚で。レアードっぽく打とうと思った」と言う。普段はフォロースルーで離さない右手を「離してみようかな」と。浅村の中堅右への3年ぶり球宴アーチの直後だ。山口の初球144キロ直球を叩く。左翼席に、昨年の初出場から3試合10打席目での初アーチ。2回、大瀬良とは5球直球勝負で空振り三振し「空振りでもいいから沸かせようと思ったら、思いのほか体が動かなかった」と、修正を図った。

 両リーグトップの29本塁打を放っているが、厳しい内角攻めにも遭ってきた。今月は27打席連続ノーヒットを経験。不振から抜け出すために、昨季まで浅村が行った練習法を取り入れた。辻監督の勧めもあり、試合前のフリー打撃でプロ入り後初めて山なりのスローボールを打った。しっかりと球を引きつけて打ち返す意識付け。「スローボールを打つためには、ゆっくりタイミングを取って、ゆっくりトップをつくらないと打てない」と体の開きを抑えた。

 試合後、2人は控えめに右手でグータッチを交わした。「いてくれたことが頼もしかった。でも、もういないことを言っても仕方ないので」と現実を口にした山川。50発を目指しているスラッガーは13日、ホームランダービーに登場する。(神田 佑)