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プロ野球

西武・森、2年連続MVP!新お祭り男だ 球宴3度出場全てでアーチ「完璧でした」

 ◇マイナビオールスターゲーム2019第1戦 全パ6―3全セ(2019年7月12日 東京D)

2回2死一塁、森は先制2ランを放つ(撮影・森沢裕)

 「マイナビオールスターゲーム2019」は12日、東京ドームで第1戦が行われ、全パが全セを6―3で下し、17年から5連勝となった。全パの森友哉捕手(23=西武)が2回に全セの大瀬良大地投手(28=広島)から右越えに先制2ラン。初回から直球勝負を続ける右腕を粉砕し、決勝弾となった。初出場から3出場連続アーチは日本選手初めてで、昨年の第1戦に続くMVPを獲得した。 

 自慢のフルスイング。しかも豪快にすくい上げた。打球の角度は42度。高々と舞い上がって右翼のバルコニー席に消えると、森は会心の笑みを浮かべた。

 「完璧でした。狙ってしかなかった。直球1本。1、2、3でいきました!」。140メートルの特大先制2ランを振り返った。

 全セの先発・大瀬良は初回からオール直球勝負を続けてきた。2回2死一塁、森は体がのけ反るほどの強振で空振り、ファウルと2球で追い込まれた。1ボール後の4球目、低めの148キロ直球を粉砕した。初回から32球目の直球だった。

 日本選手では初となる初出場から3出場連続の本塁打。決勝打となり、西武では「お祭り男」と呼ばれた清原和博(86、87年)以来となる2年連続のMVPを受賞し「凄い気持ち良いです!」と満面の笑みを浮かべた。昨年は賞金300万円で同僚に食事をごちそうしたが、「今回もごちそうします」とはにかんだ。

 夢舞台で活躍する理由を問われると「プレッシャーがなく、いい意味で自己中心的にできるから」と言う。転機になったのも自身は出場していない14年の球宴だった。新人で2軍暮らし。「2軍でじっくりやろう」。そのとき、寮のテレビで見た球宴にくぎ付けになった。映っていたのは甲子園で行われた第2戦。大阪桐蔭でバッテリーを組み、甲子園春夏連覇した1学年上の阪神・藤浪と日本ハム・大谷(現エンゼルス)が投げ合っていた。

 大谷が当時日本最速の162キロを連発し、藤浪も自己最速タイの156キロをマーク。「以前はバッテリーを組んでいたのに、自分より上にいる。悔しい」。その悔しさをバネに練習に励み、その8日後に1軍初昇格をつかんだ。翌15年には球宴初出場を果たした。

 捕手としても千賀らパ屈指の好投手をリードし、17年からの5連勝に貢献した。「勝って連勝をキープしたい」と意気込む強打の捕手は、第2戦ではホームランダービーにも登場。同じく一発を放った同僚の山川も出場し、ともに初戦を突破すれば準決勝で激突する。「1、2本打てればいい」と謙虚に話すが、5年前にテレビで見た同じ甲子園での夢舞台。「新お祭り男」が燃えないはずがない。(武本 万里絵)