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HOT GAMES ギャオス内藤のピックアップゲーム『4月19日 巨人対東京ヤクルト』

今回のカードを終えて、各チームそれぞれとの対戦が全て終了した。一番の消化の早いチームで18試合が終了と、早くもシーズンの10分の1以上を終えたことになる。上位と下位の差が徐々に広がりつつある現状の中、今カードをチェックしてくれたのはヤクルト、中日などで活躍したギャオス内藤氏。注目カードとしてあげたのは、4月19日に行われた巨人対東京ヤクルト(熊本)の一戦だ。

——ギャオスさん、この試合は高木勇人投手の緊急降板から、支配下登録されたばかりの篠原慎平投手のスクランブル登板など、いろいろなことが起こりました。

「急遽プロ初登板となった篠原投手が、3イニングをきっちり投げ切りました。緊張もあったと思うけど、被安打は4。そもそも緊急登板ですし、フォアボールが多くなったりしてしまうものですけど、それも1つのみに抑えています。打たれたヒットのうち、2本はピッチャーに打たれたものだったんですよね。要所をしのぎながら、初登板で3回を無失点で終えられたというのはチームにとっても自分にとっても収穫でしょう」

——そのようなトラブルがありながら、スコアは1-0でした。

「この試合、ヤクルトの先発ブキャナン投手も素晴らしい投球をしていましたからね。2番手で投げた石山投手もよかった。この試合に関してはどちらも投手がよくやったと言ってよいのではないでしょう。ただ、勝ちましたが巨人の継投は気になりましたね」

——どの場面でしょうか?

「8回の森福投手投入の場面です。おそらくですが、1イニングを任せようという起用だったと思います」

——イニングの先頭は右の西浦選手でした。

「はい。しかも、次はピッチャーのブキャナンでしたから、代打が出てくるのはわかっていたはずです」

——結果的には代打・荒木選手に2ベースを打たれ、さらに続いて代打で現れたこちらも右の鵜久森選手にもヒットを打たれて降板となってしまいました。

「ゼロで抑えているのでいいのですが、巨人としては、スクランブル登板の篠原投手が3イニングを抑えてくれて、1点差を守り抜くゲーム展開になった。万全の勝ち継投で逃げ切りを図ったわけですけど、森福投手を8回に決めて投入するというのは少し判断が違ったのではないかなという気がします」

——決めていってしまったのがよくない?

「結果的に抑えのカミネロ投手をイニング跨ぎで登板させることになってしまいましたからね。森福投手はFAでの加入で、1イニングを任されたいという思いはあるかもしれませんが、私にはやはり、1イニングを決めて登板させるより、対左打者に対してぶつけるとかというようなポジションのほうがあっている気がしますね。次回以降の起用に注目したいと思いますね」

(了)

<OBプロフィール>

ギャオス内藤(ぎゃおす・ないとう)

球歴:豊川高→ヤクルト→ロッテ→中日

現役時代はパワフルな投球でファンを魅了。ヤクルトでは2年連続で開幕投手を務めるなど、エースピッチャーとして活躍した。引退後は、野球解説者として活動の場を広げている。2014年まではBCリーグ・新潟の監督も務めた。愛知県出身。右投げ右打ち。投手。本名は内藤尚行(ないとう・なおゆき)。