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プロ野球

広島・小園、先頭MVP弾!フレッシュ球宴高卒新人初 輝星撃ちでイチの道

 ◇フレッシュオールスター ウエスタン選抜5―1イースタン選抜(2019年7月11日 楽天生命パーク)

初回、小園は吉田輝から先頭打者弾を放つ(撮影・三島 英忠)

 フレッシュオールスターゲームは11日、楽天生命パーク  宮城で行われ、全ウエスタンが全イースタンを5―1で下し、通算成績を29勝20敗6分けとした。全ウの「1番・三塁」で出場した広島・小園海斗内野手(19)が、全イの日本ハム・吉田輝星投手(18)から、高卒新人では史上初となる初回先頭打者本塁打。本塁打を放ってMVPを獲得するのは、高卒新人では92年イチロー以来の快挙となった。

 フレッシュ球宴で誰よりも笑って、誰よりも輝いた。「初球からフルスイングしてくるわ」と根尾に伝えてから、小園は打席に向かった。全ウエスタン「1番・三塁」での先発。吉田輝との直球勝負での初対決に、笑顔が隠せない。3球とも強振して迎えた4球目。真ん中高めの直球を叩き、右翼ポール際へ高卒新人では初の先頭打者弾を決めた。

 「入るとは思わなかった。狙ってなかったけど、積極的にいけたのでよかったです」

 2回2死一塁では、中川虎から右前打を放ち、5打数2安打1打点。文句なしのMVPで賞金100万円を手にし、「お父さんとお母さんに何か買ってあげたい」と最後まで笑顔だった。

 高卒新人が本塁打を放ってMVPを獲得したのは、92年オリックス・イチロー(当時の登録名は鈴木)以来。同じスター街道を歩むべき逸材だからこそ背番号51を与えられた。広島では鈴木から継承した番号でも、「51番といえば、そりゃあイチローさんです。甘い球を仕留めて、安打の延長線上が本塁打になるイメージ」と打撃スタイルは重なる。この日の本塁打も「安打の延長です」と天才の背中を追いかける。

 同学年の根尾、藤原、吉田輝との「高校BIG4」に、赤ヘルで身につけた技術を見せつけた2安打だった。本塁打は高めの直球。春季キャンプで反復したのが高めをさばく練習だった。同じ左打者の西川、松山から見本を実演してもらいながら習得したスイングを生かした。

 2打席目の右前打は、外角球。東出打撃コーチから「体を開かないこと」を春季キャンプで徹底指導された。「外角を打てていないので…」と今春の安打の多くが内角だった。松山からは「壁を意識して振るんだよ」と先輩に見守られながら身につけた技術が、MVPにつながった。

 球宴期間には、1軍練習への再合流が見込まれ、11連敗と失速する赤ヘルを救う役割を背負う。ヒーローインタビューでは、「もう一度、1軍で活躍できるように頑張ります」と誓った。祭典での輝きは、後半戦への序章に過ぎない。

○…小園(広)が初回先頭打者本塁打。フレッシュ球宴の初回先頭弾は76年高橋慶彦(広)、83年定岡徹久(広)に次いで3人目。高橋は高卒2年目、定岡は大卒1年目で、高卒1年目で打ったのは小園が初めてだ。