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プロ野球

中日・ロメロ 援護なく6勝目お預けも…来日中の兄を喜ばせた“勇姿”

 ◇セ・リーグ 中日2-1広島(2019年7月10日 ナゴヤD)

<中・広(14)>力投する先発のロメロ(撮影・椎名 航)

 勝利球は手元になくても兄への気持ちは十分伝わった。中日の先発・ロメロが7回3安打1失点の好投。援護に恵まれず、6勝目こそつかめなかったがチームの4連勝に貢献した。

 5回までは走者1人も出さない完全投球。「試合前の投球練習から変化球が良かった」と150キロ超の速球に加え、右打者の内角を突くカットボールを効果的に使い、7四球で自滅した前回4日の巨人戦から一転、制球難を克服した。

 6回、先頭・三好に初安打となる右越え二塁打を浴び、野選も絡んで先制点を許したが、7回1死一、三塁のピンチは「頑張れ、できる」と自分に言い聞かせ、後続を断って最少失点で救援陣にバトンを渡した。

 8回に打線が逆転し、チームは4連勝したものの白星はお預け。少しだけ残念がったのには理由がある。

 来日中の兄、エルネスト・ロペスさんが9日に30歳の誕生日を迎えたばかり。ただ、ロメロは登板前日だったため盛大に祝うことができず、ロペスさんは「1人でウイスキーを飲んだよ」と少し寂しそうだった。

 ロペスさんもロメロ同様、野球経験者で現在は母国・ドミニカ共和国で子どもたちに野球を教えている。ビザの関係で14日に帰国するため、弟の登板を観戦するのはこの日が今季、最後だった。

 来日初勝利のウイニングボールを母に捧げるなど、家族思いの助っ人左腕は1日遅れで兄へもプレゼントする予定だったが、叶わず。それでも好投という形でロペスさんに勇姿を見せ、試合後に出迎えた兄も弟の奮闘に大喜びだった。

 来日1年目ながら前半戦は5勝6敗とローテーションの一角として存在感を見せた。竜に欠かせない先発左腕が後半戦もフル稼働する。