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プロ野球

ベンチ前に白煙が…阪神・北條 復調マルチ スプレー暴発騒動も

 ◇セ・リーグ 阪神3―4中日(2017年4月19日 ナゴヤドーム)

<中・神>5回2死満塁、上本の適時打で生還した北條(2)は足元に転がっていたスプレー缶を踏んでしまい阪神ベンチ前は白い煙に包まれる

 「キーマン」が意地を見せた。阪神・北條が今季3度目のマルチ安打で存在感を発揮し、敗戦の中、チームに光を当てた。

 「毎試合、1本、1本というか、内容も結果も求めていきたい」

 帰りのバスに乗り込む表情は厳しくも、両手には確かな手応えが残った。幸先よく快音を響かせたのは、2回の第1打席だ。2死一塁からジョーダンのチェンジアップにきっちりと対応して左前打。得点にこそ結びつかなかったものの、下位打線で好機をつくった。

 5回も無死一塁でフルカウントから四球を選んで、その後の上本の右前2点打を演出。6回には二塁への内野安打を放ち、2本塁打をマークしてヒーローとなった9日の巨人戦(甲子園)以来となる1試合複数安打を記録した。

 さらに、同点で迎えた8回1死二、三塁の場面では、三ツ間の切れ味鋭いスライダーに食らいつく三ゴロで、三塁走者を生還させた。直後に同点に追いつかれ、9回にサヨナラ負けを喫したため、“勝ち越し打”は幻に終わっても、全4打席で最低限の結果を残した。

 開幕から不振にあえぎ、現在は投手の右、左によって新人の糸原と遊撃のポジションを分け合っている。それでも、今カードは3戦とも左投手の先発が予想された。名古屋へ出発前に、片岡打撃コーチも「(中日戦は)左が続くからね。北條はやってもらわないといけない選手。仕切り直してしっかりやってもらいたい」と、敵地3連戦の鍵を握る存在として期待をかけた。

 同コーチの言葉に応えるように、前日18日は8回に左腕・岩瀬から右中間を破る適時三塁打。この日も2安打と、狙い通りの働きで、復調をアピールした。

 カード勝ち越しをかけた20日は、相手エースの大野と対峙(たいじ)する。糸原とのポジション争いも続くだけに、1打席も無駄にできない。背番号2が、今度こそ勝利の立役者となる。(遠藤 礼)