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なぜ?タイブレーク導入の動き 2試合連続再試合で「風向き変わった」

 試合の早期決着を促すタイブレークの甲子園大会への導入について、日本高野連が11月下旬の理事会までに方向性を出す意向であることが19日、分かった。今夏の第99回選手権大会では実施しないことが決まっており、最速で来春の第90回選抜大会から導入される可能性が出てきた。

今春のセンバツでは史上初の2試合連続で引き分け再試合に

 日本高野連はこの日、今夏選手権大会の運営委員会を開いた。その中で委員から試合の早期決着についての質問が出された。竹中雅彦事務局長は「球数制限には否定的な意見が多かった」とし、「何か(対策を)打たないといけないとなると、タイブレークなのかな。流れ的にタイブレークの時では…という意見が多い。かなり風向きが変わってきた」と話した。

 今春の選抜大会では春夏通じて史上初めて1大会で2試合が延長引き分け再試合となった。選手の健康管理を踏まえ、日本高野連には多くの問い合わせや意見が寄せられている。同大会中に開催された技術・振興委員会で、一部の出席者から「(タイブレークに)踏み切らないと駄目」という意見も出たという。

 春に第90回、夏に第100回の記念大会を控える来年に改革に踏み切る可能性は否定できない。今後は6月中旬の技術・振興委員会などで議論を進めていくことになる。竹中事務局長は「実施するしないも含め、11月下旬の理事会までには決めないといけない」とタイムリミットも示した。

 選手の健康管理策として、日本高野連は00年選抜から延長戦を18回から15回に短縮。13年選手権からは準々決勝翌日に休養日を設定した。タイブレークは甲子園大会に直結しない春の都道府県大会で15年から一律に導入されており、効果の検証が進められてきた。

 ▽タイブレーク 試合の早期決着を目的に延長戦で人為的に走者を置く特別ルール。日本高野連は14年に硬式での導入に関する加盟校へのアンケートを実施し、約半数の支持があったことから段階的に導入する方向性を決めた。高校軟式では15年から全国選手権に導入済み。大学では全日本選手権で11年から、社会人では都市対抗で03年から採用されている。