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八田夏の2打席連続本塁打などで日大が延長戦を制す。国学院大は粘りきれず【東都大学野球】

★雪辱の2打席連続本塁打

2打席連続本塁打を放った八田夏


日本大vs国学院大1回戦

日本大 0000020201101=7

国学院大 0201010001100=6

(延長13回)

【日】山本(龍)、岸田、松原、植谷、◯田村(孝)—東海林(寛)

【国】山岡、宮内、●吉村、小玉—横井

本塁打:日本大・八田《6回2ラン》《8回2ラン》

日本大の先発のマウンドに上がった右腕・山本龍之介投手(2年・札幌日大)は、140km/h台後半のストレートやキレ味鋭い変化球を投じていた。しかし、要所で甘く入り、2回と4回に貞光広登内野手(2年・天理)にそれぞれタイムリーを浴び3点を失った。

その悪い流れを断ち切ったのが、この日指名打者で先発起用された八田夏捕手(3年・履正社)だ。6回に甘く入ったスライダーを左中間中段に運ぶ文句なしの2ラン本塁打で2点を返すと、その後1点を加えられたものの、8回にはストレートを逆方向のライトへ弾き返し、打球は風にも乗ってスタンド前方に飛び込む同点2ランとなった。

その後は一進一退の展開が続いたが、最後は延長13回に押し出し死球で決着。

「負けなくて良かった。前半は完全に負けゲームでした」と仲村恒一監督が振り返ったように、苦しい試合展開の中での八田の2本塁打で盛り返した日本大が競り勝ち、先勝した。

開幕戦こそ正捕手として迎えたものの、2戦目以降はリード面の不安からスタメンを外れていた八田。だが「チームに貢献できるよう、武器である打撃を練習してきました」と腐らず打撃強化に取り組み、この日の先発抜擢の期待に応えた。

3打点を挙げた貞光広登(国学院大)


◎日本大・仲村恒一監督

「課題は数えたらキリがないほどです(苦笑)ただ若い投手が多いのでこれから良くなってくれればと思います。明日も勝たなければ今日の勝ちも意味がありません」

文・写真:高木遊