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プロ野球

プロ初2番の阪神・高山 ノーサイン盗塁!原口のV打呼んだ

 ◇セ・リーグ 阪神2―1広島(2017年4月16日 甲子園)

<神・広>8回2死一塁、高山は二盗を決める

 決勝点をお膳立てしたのは、今季初めて2番に座った阪神・高山だ。同点の8回1死走者なし。九里の外角ツーシームに体を開かず合わせると、打球は投手の足元を抜けて、二遊間を破っていった。

 「外のボールに引っかける打席が多かったので、センターから逆方向を意識していきました。(2番は)オープン戦でも経験していたので」

 バットで口火を切ると足でも魅せた。糸井が捕邪飛に倒れた2死後、福留の4球目にスタート。捕手の会沢はストライク送球してきたが悠々セーフだった。「あれは良かった」。サインは出ていなかった。自ら隙を付き、失敗できない場面でも果敢に攻めた。福留四球の後、原口の左前打で決勝のホームイン。ヒーローに値する働きだった。

 盗塁成功の一因は、力と速さを兼ね備える理想の体にある。オフに『DNSサプリ』の摂取を開始。プロテインのリカバリー系を中心に2、3種類を取り「90キロになった。人生で初めて」と驚くほど増量した。だが、飛距離アップを求めすぎのか、春季キャンプ終盤に「全然体が動かなくなってきた」と感じ始めた。その感覚を察知されたかのように、金本監督から指摘を受けた。

 「少し重そうやな。3キロほど減らしてみろ」

 ハードな練習が続いていただけに「少し食事を減らすだけで3キロはすぐ減った」と成功。シーズンを迎えても「これがベストだと思う。体のキレが走ってても全然違うし、飛距離も、しっかりスイングすれば変わらない」と「正解」を見つけた。理想の体作りのヒント与えた指揮官も、試合後は「よく走ってくれた。あれで(福留)孝介が歩かしになって。本当に良かった」と目を細めた。

 九里からはチーム唯一のマルチ安打。2日の同戦(マツダ)での今季初対戦では2度の空振り三振を喫し、「あの試合では、九里さんの落ちる球は当たる気がしなかった」と衝撃を受けていたが、2度目の対戦できっちり捉える対応力はさすが。打率は・268に留まっているが、ここからが本領発揮だ。(巻木 周平)