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プロ野球

金本監督 気迫の猛抗議で鼓舞「今日の試合はすごくポイント」

 ◇セ・リーグ 阪神2―1広島(2017年4月16日 甲子園)

<神・広>8回無死、糸原の二ゴロを巡って芦原塁審(左)に抗議する金本監督

 怒りの形相でベンチを飛び出した。同点の8回無死。二塁ゴロの阪神・糸原が一塁にヘッドスライディングを試みると、結果は間一髪のアウトだった。この際どい判定に金本監督は一塁塁審の芦原に詰め寄り、声を荒げて猛抗議。判定は覆らなかったものの、選手を鼓舞する気迫が勝ち越し劇を呼び込んだ。

 「今日の試合は、すごくポイントになる試合かなと思っていた」

 この一戦にかける思いは強かった。昨季、広島戦の対戦成績は7勝18敗。甲子園でも2勝8敗に沈んだ。雪辱を誓った今季の開幕カードでも1勝2敗。指揮官は挑戦者としての姿勢を、自らの行動で示したのだった。

 「今日、負けるようでは広島に対して去年と同じ。優勝チームとやる上で、(相手は)2勝1敗で御の字だろうけど、こっちはそうはいかんぞ!という姿勢を。そういう意味で、今日の試合でチームが、どうなるのかというぐらい思っていた」

 今季を左右しうる一戦との位置。だからこそ、勝ち越しだけを考えてタクトを振った。先発の九里には前回6回1失点で白星を献上。攻略へ向けて今季初めて1番に糸原、2番に高山を起用するなど打順を組み替えた。6安打1失点に抑えた先発の能見を73球ながら5回で交代。6回からは2番手に桑原を送り込むなど、継投も攻めの姿勢で勝利の糸口を探った。

 「(相手は)左の中継ぎがいないし、左(打者)を並べた。(能見の交代は)僕は迷いなく」

 その積極的な采配が功を奏した。昨季の王者相手に勝ち越して今季の対戦は3勝3敗の五分。「敵地に行ってもしっかり戦ってきたい」。執念の戦いで価値ある勝利をつかんだ金本阪神が、広島撃破で弾みをつけた。(山本 浩之)