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手塚が138球4安打2失点完投&飯迫2打点!立大が逆転で法大を下す【東京六大学野球】

回表、立大・飯迫がこの日2本目のタイムリーを放つ=神宮球場

★「自分が最後まで投げ切るつもりでマウンドに上がった」(手越)
☆立教大vs法政大2回戦
立教大 000 130 000=4
法政大 100 000 001=2
【立】〇手塚-藤野
【法】●内沢、岩崎、柏野、長谷川、落合—鎌倉、中村浩
本塁打:法政大・小林《9回ソロ》

 春を通り越して初夏の空気に覆われた神宮球場。前日の延長12回引き分けから一夜明けた一戦は、立大・手越周(2年・福島)、法大・内沢航大(2年・八戸大一)の両右腕の先発で幕が明けた。
 先手を奪ったのは法大。初回、前日3安打の相馬優人(2年・健大高崎)がヒットで出塁し、4番・中山翔太(3年・履正社)の犠飛で1点を先制。先発の手越も3回までノーヒットピッチングを見せ、法大が1点リードで序盤を終えた。
 しかし中盤に入ると流れが変わる。4回、立大がヒットとエラーで1死1、2塁とし、5番・飯迫恵士(3年・神戸国際大附)が同点タイムリー。続く5回には2死1、2塁から3番・松﨑健造(3年・横浜)が勝ち越しタイムリーを放つと、さらに相手のワイルドピッチと飯迫のこの日2本目のタイムリーで2点を加え、4対1とリードを広げた。
 投げてはリーグ戦初先発となった手越が2回以降、「一人一人、先を見ずに目の前の打者を打ち取ろう」という中で尻上がりに調子を上げ、切れのある140キロ台のストレートにスプリットを効果的に使って9回138球を投げて4安打2失点、7奪三振の完投勝ち。試合後は「素直にうれしい。神宮パワーです!」と笑顔を弾かせた。

9回2失点で完投勝利を挙げた立大・福島=神宮球場

 敗れた法大は、守備の乱れも響いて、先発の内沢が4回2/3を2安打3失点(自責2)で降板。4回から8回まで無安打に抑え込まれた打線は、9回2死から小林満平(3年・中京大中京)がライトへソロ本塁打を放ったが、時すでに遅かった。

◎立教大・溝口智成監督
「(先発の手塚は)完投は想定していませんでした。初回はどうかなと思ったんですが、その後は力が抜けて球速表示以上にいい球が来ていた。最後までよく投げてくれた。(打線は)前半はヒットが少なかったですが、粘っこく四球を7個選んだ。粘り強さがあった」

◎立教大・手塚周投手(2年・福島)
「自分が最後まで投げ切れば、投手陣が第3戦に万全の状態で臨める。初回に打たれましたけど自分が最後まで投げるつもりでマウンドに上がった。(完投勝利は)素直にうれしいです。繋ぐというのが大前提ですけど、調子が良ければ最後まで投げるという調整をしてきた。疲れもなく投げ切れた。また明日も投げるかも知れないので準備したい」