＜早実・駒大高＞４回１死一、二塁、清宮は本塁打を放つ【写真提供：スポーツニッポン】

★清宮「スッキリしました」
春季東京都高等学校野球大会準々決勝（神宮第二球場）
早稲田実　10445=14
駒大高　　00020=2
（5回コールド）
【早】池田、大垣—雪山
【駒】吉田（永）、松原—川光
本塁打： 早稲田実・清宮《3回3ラン、4回2ラン》、西田《5回3ラン》、駒大高・松原《5回ソロ》、吉田（勝）《5回ソロ》

　チームは勝ち進んでいたものの、実戦での本塁打が3月8日の練習試合以来遠ざかっていた早実・清宮幸太郎内野手（3年）。だが、高校1年春の高校野球デビュー戦で1安打1打点を挙げた駒大高を相手に、高校通算80号となる3ラン本塁打と81号となる2ランを放ち、チームを大勝に導いた。

　8強の相手となった駒大高は、182cm左腕の吉田永遠投手（3年）を軸に、創価高や八王子高と実力校を立て続けに破り、勢いに乗っていた。
　しかし、初回に清宮の四球をきっかけに先制すると、3回にも清宮の四球でチャンスを広げると、清宮の後を打つ4番・野村大樹内野手（2年）や橘内俊治内野手（3年）のタイムリーなどで4点を奪う。
　そして、4回。１死一、二塁で清宮に回ると、吉田の甘く入った球を見逃さず、右中間越えの3ラン本塁打で追加点を挙げる。さらには5回にも、駒大高2番手右腕の松原耀一投手（3年）からとどめを刺す連続本塁打を放った。
　チームは清宮の2本塁打5打点の活躍もあり、14対2で5回コールド勝ち。準決勝進出を決めた。
　試合後、清宮は久々の本塁打に「スッキリしました」と正直に思いを明かし「会心の当たりでなくても、本塁打になるようトレーニングしてきたので、冬場の成果が出ました」と笑顔を見せた。