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プロ野球

元とび職の苦労人…巨人・増田大、離れて暮らす妻子への思いを力に「泣きながら何十回もありがとう、と」

 巨人の増田大輝内野手(25)が15日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演し、育成から1軍に這い上がった苦闘の過程が明かされた。

4月23日のヤクルト戦でプロ初打席初安打を放ち、記念のボールを見せる巨人・増田大

 増田大は徳島・小松島高で主将を務め、近大に進学するも2年次に中退。生活のため地元に戻ってとび職に就き、平日は建設現場で働き週末は草野球を楽しむ日々を送っていた。それでも虚しさや悔しさを感じていたという増田大は「もう一度プロ野球選手を目指そう」と四国アイランドリーグplusのトライアウトを受けて徳島に入団。2年間プレーし、プロスカウトの目にとまって15年育成ドラフト1位で巨人に入団した。

 夢だったプロ野球人生は年俸240万円、3軍からのスタート。入団前に結婚して長男も生まれていたが、優香夫人が徳島で正社員として働いていたことから増田大は単身上京してジャイアンツ寮に入寮。離れて暮らす家族の思いも背負って練習に励み、武器である守備力に磨きをかけて、17年7月には支配下登録を勝ち取った。

 プロ4年目の今季は2軍戦で「自分にしかできない」守備でアピールするとともに、打率3割超、13盗塁の活躍を見せて4月19日に自身初の1軍昇格。妻に電話で吉報を伝えると「泣きながら『ありがとう』って何十回も言ってくれた。『俺の方こそありがとう』って何回も言いました」という。同日いきなり阪神戦(甲子園)で1軍初出場。8回に守備固めで遊撃に入ると遊ゴロを無難にさばき、中継プレーでは本塁への完璧な送球で得点を防ぐ活躍。「迷いのない竹を割ったような良いデビュー」と原監督からも称賛の言葉を受けた。

 そして同23日のヤクルト戦(神宮)では代走で出場すると9回にはプロ初打席に立って左前適時打を放ち、プロ初安打&プロ初打点も記録。1軍昇格からトントン拍子に結果を残した増田大について、岡本和真内野手(22)も「地に足付いている感じがして、すごいメンタルしてるなって」と舌をまいた。

 1軍に定着した今でも休日返上で練習に励み、「がむしゃら食らいついてやるっていうか、何としても生き残ってやるという気持ちで毎日やっている」とさらに上を目指して努力を続けている。本拠地での試合の際には“少しでも野球に集中する時間をつくるため”に球場近くのホテルに自腹で宿泊し、野球と向き合っているという。活躍を支えるのは試合後に必ずつけるという“野球ノート”。その日の試合で対戦した投手のデータを細かく書き残し、自身の反省点も記入。「代走でいったときにすぐに走れるように。準備は先にやっています」とチャンスを逃さないための準備を積み重ねている。

 現在は寮を出たものの、家族を徳島に残して一人暮らしをしている増田大。週に1度冷凍された状態で届く優香夫人の手料理が心の支えになっているという。自らご飯を炊き、夫人が栄養面にも気を配って作ったおかずをレンジで温めて、離れて暮らす妻子に思いをはせる増田大。「めっちゃうまいですね。これだけ作ってくれるのは凄いありがたいですね」と支えに感謝していた。