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斎藤隆氏が見た両雄対戦 マエケンの「初球カーブ」に大谷への「警戒心」感じた

 ◇インターリーグ エンゼルス5―3ドジャース(2019年6月11日 アナハイム)

<エンゼルス・ドジャース>初回、前田から右越えに7号本塁打を放つ大谷(AP)

 前田の失投を見事に仕留めた大谷だが、そこに至るまでの配球に注目したい。初球は意表を突くカーブ。今季の球種割合で7・5%しかない「第4の球種」だ。投手心理として、おそらく大谷の状態を探る様子見の一球だったのではないか。

 昨年7月の対戦では、本来の左打者に対する組み立てである直球とチェンジアップだけで2打数無安打に抑えた。しかし、この日の第1打席は直球を一球も使わなかった。狙いはチェンジアップで泳がせたかったと思うが、5球目の勝負球を見逃され、最後は2、3球目と同じ外からのスライダー。曲がり球だったので、大谷にわずかに待つ時間ができ、タイミングが合った。

 大谷は2、3打席目の三振を見ても直球への反応がやや遅れており、まだ本調子ではない。それが分かっていたら、前田も直球を使ったと思う。初球カーブは警戒の表れで、攻めの配球ではなかった。逆に言えば、大谷の成長と存在感がそうさせたのだろう。

 第2打席。直球とチェンジアップを軸に本来の配球で奪った三振に前田の意地を見た。(パドレス球団アドバイザー)