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プロ野球

阪神快勝 梅野が決勝6号2ラン含む4打点 首位広島に1・5差接近

 ◇交流戦 阪神8―2ソフトバンク(2019年6月12日 ヤフオクD)

<ソ・神>4回1死一塁、左越えに2ランを放つ梅野(撮影・坂田 高浩)

 阪神は12日、13安打で8得点を挙げて1分けを挟んで4連敗中だったソフトバンクに8―2で快勝した。梅野隆太郎捕手(27)が逆転の決勝左越え6号2ランを含む4打点の活躍。地元・福岡で勝利の立役者となった。交流戦は4勝3敗1分けで白星先行。首位・広島に1・5ゲーム差へ近づいた。

 格好良すぎる凱旋だ。「明日も勝つばい!」。梅野の博多弁が敵地・ヤフオクドームに響き渡った。特大の逆転2ランを含む2安打4打点。多くの知人が応援に来てくれた故郷での一戦で文句なしのヒーローとなった。

 「こうやって応援に来てくれているだけに、打てて本当にビックリしました。ああ、良かったなと。なかなか家族も身内も友達も甲子園には来られない。こういうところでみんなに(決めぜりふを)披露できたんで、気持ち良かったです」

 敵地の虎党が埋めた左翼席に豪快な一発を届けたのが、0―1の4回だ。1死一塁から和田の3球目直球を打ち抜いた。中段に突き刺さる6号逆転2ラン。「ボール先行してたんで、この1球で決めてやろうと思ってしっかり振り抜いた。完璧でした」。2年ぶり2本目の凱旋弾で流れを一気に引き寄せた。

 6回1死二、三塁では和田のワンバウンドしそうなチェンジアップに食らいつき、前進守備の三遊間を破る技ありの一打。百戦錬磨の左腕を降板させた。

 特別な思いで臨んだ3連戦だ。セ・リーグ所属ではめったに踏めない故郷の土。11日には宿舎を出発する前に6年間通った福岡県那珂川市の片縄小学校に足を運んだ。自身を応援する横断幕が掲げられている母校で即席サイン会。「毎年横断幕をつくってくれてありがたい」と感謝を込めてペンを走らせた。

 同校2年生の時に少年野球チーム「片縄ビクトリー」で野球を始め、すぐに夢中になった。4年生の時には最愛の母・啓子さんを病気で亡くした。楽しい思い出も辛い記憶も染みこんだ場所で、プロ野球選手として戦う覚悟を新たにした。

 本塁打すれば昨季から11連勝。梅野のバットには猛虎を活気づける力が宿る。矢野監督も「すごかったね。飛距離も十分やったしね。タイムリーも最後はボールかなというところを食らいついてね。地元でね。守りもしっかり守ってくれて。申し分ないです」と賛辞を並べた。なかなか破れなかったソフトバンクの壁も突破。ヒーローの言葉通り、今日も勝つ!(山添 晴治)