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侍ジャパン

佛教大 91年以来過去最高タイの8強進出 田原監督「恐れ多いですよね」

 ◇第68回全日本大学野球選手権大会 2回戦 佛教大4―1愛知工大(2019年6月12日 東京ドーム)

<全日本大学野球選手権 佛教大・愛知工大>完投勝利をおさめナインとタッチする佛教大・中山塁(右・14番)=撮影・郡司 修

 佛教大(京滋大学野球連盟)が投打のかみ合う快勝で1991年以来、過去最高に並ぶ8強進出を決めた。1回戦は9回に3点差を逆転してのサヨナラ勝ち。勢いそのままの進撃に田原完行監督(59)は「驚いています。恐れ多いですよね」と笑顔だった。

 勝利の立役者は先発・中山塁投手(4年=岡山南)だった。立ち上がりから持ち味の制球力を生かして、丁寧に投球。直球の球速は130キロ前後ながら、打者の手元で微妙に動かし、スライダー、カーブ、チェンジアップなどで変化を付け、打たせて取る投球を徹底した。野手が打球を見失う不運な安打や内野安打も多く、計9安打を浴びたが、動じなかった。「球数は多かったけど、テンポよく行けた。常に平常心ということを頭に入れ、それを実践できた」。1点こそ失ったが、安定感抜群の無四球完投勝利だった。

 岡山南で初めてベンチ入りしたのは、3年夏の岡山大会。背番号は「18」で「4番手投手でした」と言う。一般入試で佛教大に入学し、今春リーグ戦でようやく初めての先発マウンドを踏んだ。そのリーグ戦で4勝、防御率0・32とブレーク。指揮官の信頼をつかみ、全国の舞台で大役を務めるまでになった。飛躍のきっかけは同じ岡山県出身で1学年下のオリックス・山本由伸の存在だ。

 「1年目から、ずっと活躍していて侍ジャパンにも選ばれたし、将来、日本を背負う投手になると思う。年の上下は関係なく尊敬できる」。動画で山本の代名詞とも言えるカットボールを詳細に研究。「直球の握りで、感覚でカットさせるみたいな感じ」。腕の振りや角度を参考にして自分なりにアレンジ。ネットスローなど練習を重ねて打者の手元で動く直球を習得した。大学では仏教学部に在籍。現在、読み進めている本は、奈良時代の僧侶で唐招提寺を創建したことでも知られる鑑真関連の書物。指揮官も「人間的な部分を買っている」と認める努力家が大きな仕事を成し遂げた。

 準々決勝では東北福祉大(仙台六大学野球連盟)と対戦する。「連盟の代表として来たので、精一杯やりたい」と田原監督。91年は準々決勝で東北福祉大に0―4で敗れた。勢い付いた佛教大が28年前のリベンジを狙う。