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プロ野球

【日本生命セ・パ交流戦:今日のMVP】原口文仁、劇的代打サヨナラ打!「今日を迎えることができて最高の気分です!」<6月9日>

 阪神―日本ハム3  9回阪神2死二、三塁、代打原口が中前にサヨナラ打を放ちガッツポーズ=甲子園【写真提供:共同通信社】


■原口文仁(阪神)
○4−3 vs北海道日本ハム(甲子園)
打撃成績/中安①

 阪神の原口文仁が9日の北海道日本ハムで劇的なサヨナラ打を放ち、チームを勝利に導いた。

 7回裏に2点差を追いついて迎えた最終回。2死から高山俊、北條史也の連打で2、3塁のチャンス。ここで代打で登場したのが原口だった。「早いうちから準備させてもらっていた。サポートしてくれている周りのメンバーにも感謝の気持ちでいっぱい」と打席に入ると、秋吉亮のカウント1-1からの3球目、見逃せばボールかと思えるような外角低めへ逃げるスライダーに腕を伸ばしながら食らい付き、しぶとくセンター前へ。「落ちてくれという願いだけで走っていた」。打球が甲子園の天然芝に落ちると会心のガッツポーズ。ベンチからナイン、そして矢野監督が飛び出し、スタンドは歓喜の渦。甲子園が異様なほどの大歓声に包まれた。

 大腸がんの手術を乗り越えての一打。試合のお立ち台に登った原口は、目に涙を浮かべながら「周りの方々にすごい恵まれて支えてもらった。ここに来てれた皆さん、テレビ、ラジオの前で応援してくれている全国のファンの皆さんの前で、今日を迎えることができて最高の気分です。みんなが祝福してくれて嬉しかった」と言葉を噛み締めながら振り返った。

 原口にとっては2017年6月以来のサヨナラ打。プロ通算4度目だが、この1本が持つ意味がこれまでと違うことをファンも知っている。闘病中の人、そこからの社会復帰を果たそうとしている人、その他、様々な困難に立ち向かっている人たちの大きな励みになる。「僕の活躍が力になるとすれば、本当に僕も生きてこうやって野球をやれる意味があると思う」と原口。改めて甲子園を大歓声を浴びると、「必死のグッチ!」と記されたタオルマフラーを高々と掲げ、最高の笑顔を見せた。