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大学野球

山本龍之介がサヨナラ勝ちを呼び込む好投。田中正義を参考にした食トレが生きる【東都大学野球】

先発として見事な投球を見せ試合をつくった山本(日本大)

中央大 0010001000=2
日本大 0000020001x=3
(延長10回)
【中】伊藤、喜多川、花城—保坂
【日】山本(龍)、植谷—東海林
本塁打:中央大・土谷(3回)

 前日の1回戦は、4回まで6失点を喫して早々と勝負を決められてしまった日本大。だが、この日は「下級生の投手陣がよく踏ん張ってくれました」と仲村恒一監督が労ったように、山本龍之介(2年・札幌日大)と植谷翔磨(2年・松戸国際)の両右腕が2点に抑え、試合を作った。
 打線も5回までなかなか繋がらない展開だったが、6回に4番・北阪真基内野手(4年・智辯学園)と5番・福田健人内野手(4年・文徳)の連続タイムリーで一時勝ち越しに成功。延長10回には3番・上川畑大悟内野手(3年・倉敷商)の二塁打を皮切りにチャンスを広げると、最後は内野ゴロの間に上川畑がサヨナラのホームを踏んだ。
 これで、日本大が2年生投手コンビと主軸の活躍で、中央大との対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。3回戦は4月6日12時から神宮球場で行われる。

◎日本大・仲村恒一監督
「山本はこの冬で大きく成長した投手。なんとか接戦に持ち込めれば勝てると優勝した昨秋からやってきました。(主将で先発捕手に起用された)東海林も落ち着いてリードしてくれました」

◎日本大・山本龍之介投手(2年・札幌日大)※リーグ戦初先発でストレートが自己最速の149km/hを計測。フォークも要所で冴える。
「左打者が多かったので途中からフォークを使い、それが上手くいきました。この冬は食事とウェイトトレーニングで6kg増やすことができ、体に安定感が生まれ、力をそこまで入れなくても球が走るようになりました。たまたま観た動画で観た田中正義投手(当時創価大、現ソフトバンク)の食事への意識が取り上げられていて、それを参考にしました」

文・写真:高木遊