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高校野球

大阪桐蔭が初の決勝目指した秀岳館を下し
決勝戦は史上初の大阪対決に!

3月30日(木)「第89回選抜高等学校野球大会」11日目。準決勝・第2試合は、準々決勝で健大高崎(群馬)に9-2快勝した秀岳館(熊本)と、4-2で東海大福岡(福岡)を下した大阪桐蔭(大阪)の一戦。

「選抜第11日」 秀岳館―大阪桐蔭  秀岳館―大阪桐蔭 9回裏秀岳館2死、代打竹輪(右奥)を遊ゴロに打ち取り、ガッツポーズする大阪桐蔭・徳山。完投で決勝進出を決めた【写真提供:共同通信社】

大阪桐蔭の先発はエースの徳山 壮磨(3年)。1回裏は先頭の半情 冬馬(3年)にショート内野安打を打たれた後、二死三塁のピンチを迎えるが、4番・廣部 就平(3年)を外角のスライダーで空振り三振。

3回裏・4回裏も走者を許すが、共にキャッチャーの福井 章吾(3年)が盗塁を刺し、ピンチの芽を摘んでいった。

対する秀岳館の先発は2回戦の作新学院(栃木)戦で7回途中まで1失点と好投した左腕の田浦 文丸(3年)。2回裏に二死一・三塁のピンチを切り抜けると、5回表はスライダー、チェンジアップを低めに集め、8番・福井、9番・徳山、1番・藤原 恭大(2年)を三者三振に切って取り、序盤は投手戦となった。

試合が動いたのは6回表、大阪桐蔭は先頭で三塁線を破る二塁打を放った2番・宮崎 仁斗(2年)を送りバントで三塁へ進めると、二死から5番・山田 健太(2年)が相手右翼手のジャンプをわずかにかわすタイムリーヒットで1点を先制する。

一方、秀岳館は7回裏、一死一・三塁のチャンスを作るも、7番・藤本 舜(3年)はキャッチャーへのファウルフライ。8番・幸地 竜弥(3年)は内角のストレートで遊ゴロに打ち取られ、同点機を逸してしまった。

すると、8回表の大阪桐蔭は3番・中川 卓也(2年)が低めの変化球を上手く拾ってライト前ヒット。山本が送りバントを決めると、前の打席でタイムリーを放った山田が高めのストレートを思い切り引っ張ってレフトオーバーの適時二塁打。貴重な追加点を奪った。

しかし、秀岳館は8回裏一死から1番・半情 冬馬(3年)がこの日3本目のヒットで出塁すると、盗塁と内野ゴロの間に三進。ここで3番・木本 凌雅(3年)が高めのストレートを叩いて左前適時打を放ち追いすがる。

ただし、最終回は大阪桐蔭・徳山のスライダー、内外角を広く使った投球に封じられ、三者凡退。3季連続のベスト4から初の決勝進出を狙った秀岳館打線を7安打1失点に封じた大阪桐蔭が、2012年以来、5年振り2度目となるセンバツ決勝進出を果たした。

なお、勝った大阪桐蔭は、明日3月31日(金)の大会第12日・決勝戦で12:30から3年ぶり2度目の決勝に駒を進めた履正社(大阪)と対戦。史上初の大阪勢同士の決戦は履正社は勝てば初優勝。大阪桐蔭は勝てば5年ぶり2度目の優勝となる。