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プロ野球

上位争い熾烈化必死。パ・リーグ開幕カード展望

 悪天候が予想される週末だが、パ・リーグは開幕カード全てドーム球場でのスタートだ。天候に邪魔されることはないだろう。
 今シーズンは、昨季は日本ハムに敗れたものの、圧倒的な戦力を擁するソフトバンクが優勝候補。日本ハムも当然連覇を睨んでおり、前年3位・千葉ロッテのオープン戦の好調ぶりも面白い。下位3球団も昨季とは違う姿を見せており、面白い開幕カードになりそうだ。

 札幌ドームでスタートするのが日本ハム対埼玉西武。昨季のチャンピオン・日本ハムは今年も投打に若手がアピール中。新戦力もきっちり結果を残しており、チーム力が上がった感がある。二刀流・大谷翔平の姿も気になるところだが、新たなスター候補の誕生にも注目したい。
 一方の埼玉西武は辻新監督のもと、生まれ変わりを図る。12球団最多失策を記録するなど、長く弱点であり続けたミスによる自滅がどこまで減らせるか。ルーキー・源田壮亮の開幕スタメンショートが決定的。彼がチームの命運を握ることになるかもしれない。

 京セラドーム大阪で行われるのが、オリックス対楽天の対決だ。昨季は下位に沈んだ両チームだが、明るい話題も少なくない。
 楽天は岸孝之の加入により、先発の柱がエース・則本昂大と合わせて2本できた。岸がインフルエンザで開幕戦を回避し、則本もWBCの影響で4月4日の本拠地開幕での登板に回るが、代わりにマウンドに上がる美馬学も調子は上々。野手陣も力を付けつつある中、美馬が則本昴大、岸に並ぶ活躍を見せれば、台風の目になりそうだ。
 一方のオリックスはオープン戦を3位で終えた。総じてロースコアのゲームが多く、粘り強さが増した印象だ。野手では新たなチームの顔候補として期待のかかる吉田正尚が腰痛で離脱となってしまったが、投手陣は質、量ともに評価が高い。誰がチャンスを掴むかに注目だ。

 ヤフオクドームで行われるのはソフトバンク対千葉ロッテ。開幕投手は和田毅と涌井秀章だ。
 ロッテはオープン戦を13勝2敗3分という驚異的な成績で快進撃を続け、攻守に上々な仕上がりを見せた。このままパラデス、ダフィーの両助っ人がいいスタートを切れれば、上位争いを盛り上げる存在になるだろう。
 一方のソフトバンクも、大きなケガ人はなく、フルメンバーでの開幕になる。先のオープン戦で7回ノーヒットの快投を見せた松坂大輔がローテーションを外れるなど、例年以上の層の厚さがある。昨季の開幕直後はスローペースだったが、今季はV奪回へ向けエンジン全開で迎えるはずだ。

 セ・リーグとは違い、本命不在ではないものの、どのチームも上位に食い込む力を持っている。開幕カードは3試合ではあるものの、勝ち切ったチームが抜け出すことになるかもしれない!?