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【今日のMVP】角中勝也、5年ぶりの代打出場で決勝打!「緊張」の打席で指揮官の起用に応える!<5月21日>

オリックス―ロッテ8  オリックスに競り勝ち、観客の声援に応えるロッテ・角中=京セラドーム【写真提供:共同通信社】


■角中勝也(千葉ロッテ)
○8-4vsオリックス(京セラドーム大阪)
打撃成績/一安①

 千葉ロッテの角中勝也が21日のオリックス戦で、自身5年ぶりとなる代打出場で決勝点となるタイムリーを放った。
 4対4の同点でリリーフ勝負となった9回、千葉ロッテはオリックスの守護神・増井浩俊から岡大海の二塁打と犠打で1死3塁のチャンスを作った。ここで井口資仁監督は捕手の細川亨に代え、この日スタメンから外れていた角中を代打で起用。すると、カウント1-2と追い込まれた後の4球目、151キロのストレートを打ち返し、この打球が一塁手を強襲するタイムリー内野安打となった。

 9回の土壇場、5年ぶりの代打出場に千葉ロッテファンから大きな歓声が起こったが、「緊張しすぎて、声援もあまり聞こえなかった」という角中。試合後のお立ち台で「ライト前だと思ったが、自分の打球が遅すぎて(一塁手に)ワンタッチされてしまった。それでもランナーが還ってくれたのでよかった」と笑顔を見せた。

 首位打者に2度輝いたヒットメーカーも、今季は打率2割台前半と低迷し、最近2試合は8打数無安打と不振が続いていた。この日、井口監督は角中と同様に打率1割台と不振だった中村奨吾の2人をスタメンから外したが、その2人が同点で迎えた9回に、ともに代打で打点を記録して勝利に貢献。これで開幕前の下馬評は高くなかったチームが、この日の勝利で貯金1となり、2位東北楽天に0.5ゲーム差の3位と好位置につけている。井口監督の荒療治で元首位打者が復活となれば、さらなる上位進出も期待できそうだ。