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プロ野球

明大・竹田、満塁弾&1失点粘投で5季ぶりリーグV王手

 ◇東京六大学野球第6週第2日 明大4―2慶大(2019年5月19日 神宮)

<慶大・明大>2回、2死満塁、レフトへ満塁本塁打を放った明大・竹田はガッツポーズ(撮影・西海健太郎)

 明大の竹田祐投手(2年、履正社)が打って投げての「1人舞台」で、5季ぶり40度目のリーグ優勝へ「マジック1」とした。

 天にも昇る心地で背番号23がガッツポーズを繰り返した。2回2死満塁、カウント1―1からの内角直球を振り抜くと打球は左翼席へ。大学初本塁打は、リーグVをたぐり寄せる値千金の一撃だ。

 「打った瞬間は覚えてないんです。自分に回ってこい、とだけは思ってましたけど」。8番・西野真也捕手(4年、浦和学院)が四球を選ぶと、長さ84センチのバットを握りしめ、131キロ直球を振り抜いた。

 履正社在校時の1年夏、遊撃手で出場した練習試合で放って以来の本塁打。2年以降はエースとして安田尚憲内野手(ロッテ)らと17年センバツ準優勝に貢献したが、元来打撃は好きだった。「大学でも打者と一緒の練習に入れてもらってます。自分が打てば楽になるじゃないですか」。高校通算本塁打は2ケタ以下だが、満塁弾も経験するなど勝負強さはピカイチ。今春リーグ戦も5打数3安打の打率・600だ。

 本職の投球でも5回4安打1失点と粘投し、今春3勝目をマーク。「5回に連打を食らったけど、粘れたのは大きい」。昨秋防御率3位ながら1勝もできなかった雪辱を晴らしつつある。

 スコアは4―2も慶大10安打、明大3安打の内容に、善波達也監督(56)は「竹田しか野球をやっていない。野球の内容は負けで、試合は運があって勝てた」と振り返った。実は当初の先発予定は伊勢大夢(4年、九州学院)だったが昨夜、竹田にスイッチ。善波監督が舞台裏を明かす。「西島コーチが強く竹田を推してくれた。その見識に感謝したい」と話した。

 背番号「23」は島岡御大時代から続く、伝統の第2エースナンバー。「来週のカード(法大戦)を取って、優勝出来るように頑張りたい」と竹田。「森下主将を中心に立ち向かって勝ちたい」と善波監督も勝ち点5の完全Vを見据えた。

 1989年4月11日に島岡吉郎氏が死去して30年。ユニホーム左袖に「イノシシ」のワッペンをつけた明大が悲願へ大きく近づいた。