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プロ野球

大混戦のセ・リーグにまもなく訪れる魔の交流戦

 首位の巨人が独走するかと思った矢先に、今季ワーストの4連敗。阪神にいずれも自己ワーストの4被弾、10失点を喫したエース菅野に暗雲が立ち込める一方で、めった打ちにした阪神の矢野監督は「こういう攻撃ができたのは自信になる」と手応えを口にした。3連覇中の広島も4連勝。両球団が追い上げ、ヤクルトも含めた上位4球団が1ゲーム差にひしめき合う。セ・リーグは大混戦になってきた。

5回1死、福留(奥)にソロ本塁打を浴びた菅野(撮影・北條 貴史)

 その混戦模様に拍車をかける可能性を秘めているのが、6月4日から始まる交流戦。セ・リーグにとっては「負の歴史」がある。

 昨季はヤクルトが4年ぶりにセから最高勝率球団になったものの、通算成績を見ればパが59勝48敗1分けと大きく差をつけた。2005年から始まった交流戦で昨季までパが勝ち越したのは13度。セが勝ち越したのは09年の1度しかなく、15年に3勝14敗1分けで交流戦史上最低勝率(・176)を記録したDeNAの中畑監督は「「パ・リーグはパワーが違う」と脱帽していた。通算成績では、パが1040勝920敗56分け。120勝も上回っており、実力差が如実に出ている。

 ここまでパも5位まで2・5ゲーム差にひしめき合い、セ同様に突出しているチームはない。両リーグともに、このまま混戦が続いて交流戦に突入…。そうなると、やはり交流戦が両リーグのペナントレースを占う上でも大きなターニングポイントとなってくる。

 再び「パ高セ低」が続けば、セの上位球団が貯金を減らす可能性もある。15年はセが44勝61敗3分けで大きく負け越し、リーグ戦再開後には史上初の全チーム貯金なし、さらには全チームオール借金という事態に陥ったこともある。その混戦を制したのが、ヤクルト。昨季も最高勝率球団となって順位を上げ、前年最下位から2位に躍進した。「パ高セ低」を覆したセの球団が、ペナントレースでも優位に立つことだけは間違いない。(野球コラム・飯塚 荒太)

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