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高校野球

福岡大大濠と滋賀学園の息詰まる投手戦は
延長15回引き分け再試合に!

3月26日(日)「第89回選抜高等学校野球大会」7日目。第2試合の2回戦では、樺嶋 竜太郎(2年)の二打席連続本塁打などで創志学園(岡山)を6-3で下した福岡大大濠(福岡)と、東海大市原望洋(千葉)との延長14回にわたる熱戦を6-2で制した滋賀学園(滋賀)とが戦った。

「選抜第7日」 福岡大大濠―滋賀学園  延長15回を引き分け再試合となり、整列する滋賀学園(左)、福岡大大濠の両校ナイン【写真提供:共同通信社】

1回裏、滋賀学園は先頭の眞藤 司(3年)、2番・小浜 崚史(3年)が連打。さらに内野ゴロで一死二・三塁とすると、4番・武井 琉之(3年)がセンター前にタイムリー。福岡大大濠の先発・三浦 銀二(3年)のスライダーが高めに浮いたところを逃さず1点先制に成功した。

滋賀学園の先発は今大会初登板の宮城 滝太(2年)。3回表は内野安打2本と3番・古賀 悠斗(3年)のセンター前ヒットで無死満塁とされるが、4番・東 怜央(3年)をピッチャーゴロで本封。5番・稲本 侑星(2年)もやはりピッチャーゴロで1-2-3のダブルプレー。強気のストレート勝負で相手の中軸を詰まらせピンチを切り抜けた。

その後は両投手が持ち味を発揮。三浦は2回以降はボールが低めに集まりだし、140キロを超えるストレートとスライダーのコンビネーションで0を積み重ねていった。一方の宮城も中盤からはカーブを使い緩急も付けたピッチングで狙いを絞らせない。

そして滋賀学園1点リードのまま迎えた8回表、福岡大大濠は1番の久保田 有哉(3年)がこの試合3本目のヒットで出塁すると、バントと四球で一死一・二塁。ここで東が高めに甘く入ったボールをセンターに弾き返すタイムリーで同点に追いついた。しかし、その後はここで2番手マウンドに立った滋賀学園・棚原 孝太(3年)がダブルプレーで凌ぎ、試合は延長戦へ。

延長戦では東海大市原望洋戦で192球・14回を完投した棚原が冷静なピッチングを見せれば、一方の三浦も気迫の投球。特に三浦は13回裏二死一・三塁、14回裏二死満塁。さらに15回裏も二死三塁の大ピンチを全てしのぎ、196球の熱投で初回以外得点を許さなかった。

結局、試合は延長15回の激闘に末に1-1の引き分け。2014年の第86回大会・広島新庄(広島)vs桐生第一での延長15回引き分け再試合以来となる9度目の再試合は明日3月27日(月)の第4試合<16:00開始予定>で行われることになった。

なお、これに伴い3月27日(月)の試合日程は、第1試合の8時30分開始を皮切りに、第3試合までの開始予定時間が30分ずつ繰り上がることになっている。