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高校野球

報徳学園・西垣 雅矢
4安打10奪三振で前橋育英を完封!

3月26日(日)「第89回選抜高等学校野球大会」7日目。第1試合の2回戦では、初戦で21世紀枠の多治見(岐阜)から21得点をあげた報徳学園(兵庫)と、こちらも21世紀枠で出場した中村(高知)を5-1で下した前橋育英(群馬)の一戦となった。

「選抜第7日」 報徳学園―前橋育英  前橋育英を4安打に抑え完封した報徳学園・西垣【写真提供:共同通信社】

前橋育英の先発マウンドには、中村戦では3番手として最後の2イニングを投げた192センチ・93キロの背番号「10」・根岸 崇裕(3年)。1回裏、報徳学園はこの長身右腕にすぐさま対応した。

まず2番の永山 裕真(3年)がセーフティーバントを決めると、後続が連続四死球を選んだ満塁。5番・神頭 勇介(2年)のショートゴロで先制点を奪うと、6番・池上 颯(3年)はレフト前へ適時打。さらに二死二・三塁とした後に7番・長尾 亮弥(2年)もライト前に2点タイムリー。報徳学園は一挙4点を奪った。

この大きな援護に報徳学園先発・西垣 雅矢(3年)も呼応する。序盤からストレート、スライダー、そしてフォークがコーナーに決まり、3回までを1安打無失点。中盤、前橋育英は4回表から毎回走者を出すが、報徳学園の捕手・篠原 翔太(3年)に盗塁を2つ刺されるなど、2回以降2番手で無失点を続けた左腕・丸山 和郁(3年)の奮闘に応えることができない。

結局、西垣は前橋育英打線に長打を許すことなく、4安打完封。三振も10個奪ってみせ、永田 裕治監督が今大会で勇退する報徳学園が4-0で前橋育英を下した。

なお、勝った報徳学園の準々決勝は、3月28日(火)の大会第9日・第2試合。福岡大大濠(福岡)vs滋賀学園(滋賀)の勝者と対戦する。