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プロ野球

広島・誠也サヨナラ2ラン!4連勝で首位に1差 緒方監督「さすがカープの4番」

 ◇セ・リーグ 広島9―7ヤクルト(2019年5月15日 マツダ)

10回、サヨナラ本塁打を放ち、ガッツポーズをする鈴木(撮影・坂田 高浩)

 広島・鈴木誠也外野手(24)が15日のヤクルト戦で山本浩二の球団記録に並ぶ通算5本目のサヨナラ弾を放った。9回に4点差を追いつき、10回1死一塁からの中越え13号で大逆転劇を完成させた。2発を含む4安打5打点でセ・リーグの打撃3冠にも浮上。7回終了時の5点劣勢をはね返した攻撃陣を引っ張った。4連勝で今季最多の貯金3。3球団が並ぶ同率2位へ上がり、首位・巨人にも1ゲーム差まで近づいた。

 赤ヘルの4番は、もはや恐ろしい域にまで到達した。延長10回1死一塁。鈴木はフルカウントから中尾のフォークを捉えた瞬間、勝利を確信してバットを放り投げた。中堅左へ打ち込んだ13号。熱狂の周囲とは対照的に平然とダイヤモンドを一周して歓喜の輪の中に飛び込んだ。お立ち台では今季初めて決めせりふの「最高でーす!」を3度絶叫した。

 ヤクルトはスアレスの緊急降板で2回から継投。最後の中尾まで8投手が登板し、鈴木も6打席で5投手との対戦を強いられた。惑わされず冷静に、それぞれの投手の勝負球を整理して対応。最後の打席では一度も振らずにフルカウントまで持ち込み、一撃必殺の一振りで決めた。

 「フルカウントだったので、長打よりもつなごうという意識で入った。(中尾は)フォークの落ちがいいということは、頭に入っていたので、がっつかずにつなごうと思っていた。手応えもよかったです」

 初回からの劣勢にも諦めない姿勢を示し続けた。5回2死一塁ではマクガフから左翼線への適時二塁打で一時1点差に迫り、5点劣勢の8回先頭では代わった五十嵐の初球直球を見事にバックスクリーンまで打ち返した。4点差を追いついた9回も1死一、二塁からの中前適時打で猛追の口火を切った。リーグ3冠に躍り出ても、「どうでもいいです。それよりも勝つ事が一番」と言ったのは本音だろう。

 サヨナラ弾をプロ野球記録に並ぶ4年連続で記録し、通算5本目は山本浩二に並ぶ球団記録だ。“ミスター赤ヘル”が5本目を放ったのは現役最終年の39歳10カ月。24歳8カ月の若さで肩を並べ、緒方監督からも「今日は凄いの一言やね。さすがカープの4番」と絶賛された。5点差逆転は今季最大。よみがえった“得意の逆転劇”をけん引し、「点差も開かれている感じもなくて、みんな集中力を持ってやった結果」とうなずいた。こうなったら、赤ヘルは強い。(河合 洋介)

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