- 大学野球
2017.03.25 21:21
盛岡大付が初の甲子園ベスト8! 智辯学園のセンバツ連覇阻む
第89回センバツ6日目第3試合・2回戦
「盛岡大付(岩手)vs智辯学園(奈良)」
3月25日(土)「第89回選抜高等学校野球大会」6日目。第3試合の2回戦では、初戦で熊本工(熊本)に9-0で完封勝利を挙げた松本 竜也(3年)を擁し、センバツ連覇を目指す智辯学園(奈良)と、高岡商(富山)との壮絶な打撃戦を延長10回・逆転サヨナラで制した盛岡大付(岩手)の一戦である。
盛岡大付の先発は高岡商戦に続き左腕の三浦 瑞樹(3年)。前回登板では早々に降板を強いられたが、この日は上々の立ち上がりだった。
1回表は四球を1つ出したが、4番・太田英毅(3年)との対決では、外角のチェンジアップを決め球に空振り三振を奪取。3回表一死三塁のピンチも、1番・福元 悠真(3年)をチェンジアップ。続く加堂 陽太(3年)にはスライダーでともに空振り三振に切って取った。
対する智辯学園の松本も、1回裏一死三塁の大ピンチでも3番・大里昂生(3年)を外角ストレートで三球三振。4番・比嘉 賢伸(3年)をキャッチャーゴロに仕留めるなど冷静なピッチングを展開。6回表までは11個の「0」がスコアボードに並ぶ。
そんな均衡を破ったのは6回裏の盛岡大付。二死から2番・林一樹(3年)がツーベースを放つと、大里も智辯学園・松本が投じた高めボール気味のストレートをライトの頭上へ。大里の適時二塁打で盛岡大付が待望の先制点を挙げた。
盛岡大付は続く7回裏にも先頭打者の5番・須藤 颯(3年)がライトオーバーのツーベース。ここでベンチは代走に三浦 奨(3年)を送って勝負に出る。
その後、一死一・三塁から一塁走者がスタートをかけた上で、8番・三浦 瑞樹が放ったセカンドゴロの間に、三浦 奨はバックホームをヘッドスライディングで交わし2点目のホームイン。さらに二死満塁から林がセンターへ弾き返す2点適時打で突き放した。
結果、試合は8回裏にも追加点をあげた盛岡大付が9回表・智辯学園の反撃を1点でしのぎ、ディフェンディングチャンピオンを5対1で下す快挙を達成。春夏通じて初の甲子園ベスト8に駒を進めた。
なお、勝った盛岡大付の準々決勝は3月28日(火)の大会第9日・第1試合。この日の第2試合で市立呉(広島)を1-0で下した履正社(大阪)と対戦する。