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高校野球

不来方必死の十人野球で大健闘も静岡に力負け

選抜第5日」 静岡―不来方  初戦で敗退し、グラウンドの土を集める不来方ナイン【写真提供:共同通信社】

3月24日(金)「第89回選抜高等学校野球大会」5日目。1回戦の第3試合は8強に入った2年前以来16回目の出場。昨秋の東海大会も制している静岡(静岡)と、部員わずか10名ながら昨秋の東北大会に駒を進め、21世紀枠で甲子園初出場を決めた不来方(岩手)が顔を合わせた。

試合は観衆の度肝を抜く「十勇士」不来方の速攻で幕を開ける。

1回表、まずは2番・桜井 琉太郎(3年)が静岡先発左腕・池谷 蒼大(3年)の足元を抜くセンター前ヒットを放つと、二死後、4番でエースの小比類巻 圭汰(3年)がセンターフェンス直撃のツーベース。彼らの記念すべき甲子園初得点は同時に試合を動かす先制点となった。

しかし静岡も黙ってはいない。その裏、1番・村松 開人(2年)の中前打をきっかけに一死満塁とすると、5番・森 康太朗(3年)はショートゴロが併殺崩れとなる間に同点。ここで6番・藤田誠也(3年)がセンターオーバーの勝ち越し2点適時二塁打。7番・稲角 塁(3年)、8番・池谷(3年)も連続タイムリーで続き、この回大量5点を奪った。

援護をもらった静岡の先発・池谷は2回から立ち直り、左腕から速いテンポで切れのあるストレートを投げ込み、三振の山を築く。静岡は3回裏にも押し出しで6点目。5回裏には送りバントを挟み、4本の長短打を浴びてさらに3点を奪って、試合の趨勢を決めた。

それでも不来方は5回表に一死から8番・菅原 岳人(3年)が中前打。7回表には小比類巻と6番の吉田圭太(3年)が安打と粘りを見せ、8回表には静岡の2番手・春 翔一朗(2年)から3安打の後、暴投と内野ゴロで2得点。9安打を放って意地を見せている。

試合は12-3で16安打9四死球の静岡が勝利。ただ、観衆からは健闘した不来方にも静岡同様に大きな拍手が贈られた。

なお、勝った静岡の2回戦は3月27日(月)の第3試合、明日3月25日(土)の第1試合・宇部鴻城(山口)vs大阪桐蔭(大阪)の勝者と対戦する。