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高校野球

東海大福岡がサヨナラで神戸国際大付に粘り勝ち!

3月24日(金)「第89回選抜高等学校野球大会」5日目。第1試合では昨秋九州大会準優勝、センバツは32年ぶり2度目の出場で、校名を東海大五から改称して以降、初の甲子園となる東海大福岡(福岡)と、昨秋近畿大会準優勝・7年ぶり4回目の出場で2005年・ベスト4へ進出して以来となる甲子園勝利を目指す神戸国際大付(兵庫)とが対戦した。

先制したのは神戸国際大付。2回表・ヒットで出塁した4番・片岡 大和(3年)が二死から二盗を決めると、7番・荒木 恵亮(3年)がしぶとく三遊間を抜いて1点を先取。東海大福岡の右サイドスロー・安田 大将(3年)から鮮やかに先制する。

対する東海大福岡も3回裏に反撃。一死から9番・安田がレフト前ヒット。続く1番・有安 晟真(3年)もピッチャーの足元をライナーで抜くヒットで続き一・二塁とすると、二死から3番・北川 穂篤(3年)の内野安打が、遊撃手の悪送球を誘う間に安田がホームイン。試合を振り出しに戻した。

その後、質の良い真っ直ぐとチェンジアップを投げ込む神戸国際大付の先発左腕・黒田 倭人(3年)は9回10奪三振。一方の東海大福岡・安田も両サイドを丁寧につく投球を披露。バックも6回表には東海大福岡、8回表には神戸国際大付のファインプレーも飛び出し、試合は1-1のまま、9回裏・東海大福岡の攻撃を迎える。

そして、勝負は意外な形で決した。9回裏一死一・二塁から8番・橋本尚樹(3年)はショートゴロ。しかしダブルプレーを狙ったセカンドが一塁へ悪送球。ボールがファウルゾーンを転がる間に二塁から星野 光紀(2年)が生還し、東海大福岡が2対1で神戸国際大付を下した。

「選抜第5日」 東海大福岡―神戸国際大付  サヨナラ勝ちで2回戦進出を決め、大喜びの東海大福岡ナイン。手前は神戸国際大付の投手黒田
写真提供:共同通信社

なお、勝った東海大福岡の2回戦は3月27日(月)大会第8日の第2試合。明徳義塾(高知)を延長10回・5-4で下した早稲田実(東京)と対戦する。