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侍ジャパン

明大・森下 東大戦で20奪三振ショー&10回完封 チームはサヨナラ勝ち

 ◇東京六大学野球 第5週第1日 明大1―0東大(2019年5月11日 神宮)

<東大・明大>初回無死、梅山を空振り三振に打ち取る森下(撮影・久冨木 修)

 1回戦2試合が行われ、明大は東大に延長10回の末、1―0でサヨナラ勝ちして先勝した。今秋のドラフト1位候補、森下暢仁(まさと)投手(4年)が、東大戦で20三振を奪い6安打無失点でリーグ戦初完封勝利を挙げた。9回までの18三振はリーグ戦歴代3位タイ。小宮山悟新監督(53)率いる早大は3―0で立大を下した。

 延長10回、145球を投げ抜いた森下は、積み上げた20個の三振に実感がなかった。辛くも手にした延長サヨナラ勝利。奪三振ショーにも心からの笑顔はなかった。

 「三振を取っているイメージが全然なくて…。ずっと集中していたし、早く点を取ってくれという気持ちが強かった。あんまり記憶がないです…」

 初回からいきなり4者連続三振。一方で「球がおかしかった。思うようなボールが投げられていなかった」と調子がいいわけではなかった。2回は2死満塁。3回も1死一、三塁とピンチを招くなど、3回まで67球と球数もかさんだ。最速155キロの直球もこの日、150キロ止まりと手応えなし。だが、3回のピンチでマウンドに来た善波達也監督に激励されると「抑えなきゃいけないな」と気持ちのギアを上げた。

 さらに技術面を冷静に分析。カットボールの曲がりどころを打者寄りにする意識と、本塁寄りに頭が突っ込み気味だったフォームを試合の中で修正。「徐々につかんだ」と4回から8回までは完全投球だった。終わってみればリーグ戦32試合目の登板で初完封。「やっとできたなという気持ち」と笑みを浮かべた。善波監督も「粘り強く放ってくれた。そういう意味では成長してくれている」と称えた。

 9回までの18奪三振は歴代3位タイという快投での先勝も主将としては不満をあらわにした。「正直、危ない場面もあったし、しっかり9回で終わらせないと、と思った」。首位・慶大に並ぶ勝ち点3へ、12日の2戦目に表情を引き締めた。(春川 英樹)

 ◆森下 暢仁(もりした・まさと)1997年(平9)8月25日生まれ、大分県出身の21歳。小3から野球を始め、大東中軟式野球部では投手兼遊撃手で全国大会出場。大分商に進学し、1年夏の甲子園出場。2年秋からエースで3年夏は大分大会準優勝。侍ジャパンU―18代表入り。明大ではリーグ戦通算12勝9敗、防御率2・78。2、3年時、大学代表に選出。1メートル80、75キロ。右投げ右打ち。