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高校野球

福井工大福井、終盤粘り逆転勝ち!
仙台育英下し、センバツ41年振り勝利!

3月23日(木)、第89回選抜高等学校野球大会は大会4日目を迎え、第1試合では福井工大福井(福井)と仙台育英(宮城)が対戦。2年連続5回目のセンバツ出場を決めた福井工大福井は、41年振りに北信越大会を制し明治神宮大会では優勝した履正社(大阪)に3対4と善戦。また、2年ぶり12回目の選抜出場を決めた仙台育英は、エースの長谷川拓帆を中心とした投手陣で東北大会を優勝し、明治神宮大会では福井工大福井と同じく優勝した履正社に1対5で敗れている。

はたして、試合は戦前予想通りの好勝負となった。1回裏、仙台育英が先頭・西巻賢二(3年)のレフト前安打を皮切りに、4番・佐川 光明(3年)、5番・杉山 拓海(3年)の連続適時打で2点を先制。しかし4回表には福井工業大が4番・山岸 旭(3年)のレフトスタンドへの大会第10号2ランホームランで同点に追いつき、後半戦へと突入していく。

後半戦も緊迫した展開は続く。6回裏、仙台育英は先頭の西巻が遊ゴロエラーで出塁すると、続く鈴木佳祐(2年)のセーフティバントがセーフになる間に、相手の隙を逃さず三塁へ。この後、3番・山田 利輝(3年)の犠牲フライと杉山のこの試合2本目の適時打で再び2点リード。しかし、ドラマはここからだった。

8回表、福井工大福井はここまで力投を続けていた先頭の9番・摺石達哉(3年)レフトへの安打、1番・北川智也(3年)の二塁内野安打で無死一・二塁。その後、送りバントが併殺となるも四死球で再び二死満塁とすると、5番・島谷 元貴(3年)の起死回生となるレフトへの2点適時打で再び同点に追いついた。

そして、仙台育英左腕・長谷川 拓帆(3年)の投球数が120球を超えた9回表、福井工大福井は一死から山内貴文(3年)がレフト前へのポテンヒットで出塁し、盗塁、牽制悪送球で三塁に進むと、暴投でランナーが還りついに勝ち越し。さらに四球のランナーを2番・吉田 有哉(3年)の適時打で還して6-4 。最後は左腕・摺石が111球完投で福井工大福井が仙台育英を振り切り、センバツでは実に41年ぶりとなる1勝をあげた。

なお、勝った福井工大福井は3月26日(日)・大会第7日の第3試合で1回戦で札幌第一(北海道)を11対1で下した健大高崎(群馬)と2回戦を戦う。

福井工大福井―仙台育英  完投で2回戦進出を決め、ガッツポーズの福井工大福井・摺石