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高校野球

「大会初日から熱戦続く!市立呉、履正社、智弁学園が2回戦進出!」

●第一試合

第89回選抜高等学校野球大会の開幕戦は、至学館(愛知)と市立呉(広島)との初出場校同士の対戦となった。 試合は序盤から点の取り合いとなる。1回裏、至学館は内野ゴロの間に1点を先制。市立呉も2回表に、一死一、三塁の場面からスクイズで同点に追いつく。5回表には、市立呉はエース・池田 吏輝の左犠飛で勝ち越しに成功。 追う至学館はその裏、二死二、三塁から9番・藤原 大介の左前適時打で3対2。さらに、8回裏には、至学館が死球で出たランナーをスクイズで還して1点を追加。

4対2と至学館のリードで迎えた9回表。市立呉も意地をみせる。

先頭の6番・青木 勇樹がセンター前ヒットで出塁すると、8番・上垣内 勇允、9番・池田の連続二塁打で同点に追いつく。試合は、4対4のまま延長戦に突入。

延長12回表、市立呉は、3番・近藤 大亮、4番・新田 旬希の連打でチャンスメイク。一死一、二塁の場面から、5番・柏尾 健太の打席で、相手投手の牽制が悪送球となり、その間に二走・近藤が還って勝ち越しに成功。さらに、柏尾のスクイズが失策を誘い、6対4とする。その裏、至学館は5番・新美 涼介の二塁打などから1点を返すも反撃はここまで。市立呉のエース池田は、160球を投げ込む熱投で、甲子園初勝利を決めた。

●第二試合

第二試合は、秋の神宮大会覇者の履正社(大阪)と、日大三(東京)との優勝候補同士の対戦となる。 1回裏、日大三は無死二塁から2番・大西 翔の右中間を破る三塁打で1点を先制。さらに、4番・金成 麗生のファーストゴロの間に1点を追加。 2点を追いかける履正社は3回。一死二塁から9番・西山 虎太郎の左越え二塁打でまず1点を返すと、5回には、一死二、三塁の場面から1番・石田 龍史が、日大三の先発・桜井 周斗の甘く入ったスライダーを捉え、左中間への逆転3ランを放つ。 4対2と試合をひっくり返した履正社。7回裏には、二死一、三塁から2番・溝辺 冬輝のレフト前ヒットで5対2とする。 その裏、日大三も強打で対抗。1番・井上 大成、2番・大西 翔、3番・桜井の三連打で2点を返すと、8回には9番・津原 瑠斗の適時二塁打で同点に追いつく。 5対5で迎えた9回。試合は、大きく動く。履正社は二死から、2番・溝辺の左前打を皮切りに怒涛の4連打。この回、7点を奪う猛攻で日大三を大きく突き放す。 最後は、履正社のエースの竹田 祐が走者2人を背負いながらも、無失点に抑え、12対5で勝利。激戦を制し、初戦突破を果たした。

●第三試合

第三試合は、昨春のセンバツ覇者・智弁学園(奈良)と古豪・熊本工(熊本)との一戦。この試合、今大会注目右腕・熊本工の山口 翔と、智弁学園の強打との対戦に注目が集まったが、序盤から智弁打線が爆発。 初回、智弁学園の3番・西岡 寿透が一死三塁からの右前適時打で1点を先制。3回には、2番・加堂 陽太、3番・西岡の連続安打で2点目。その後も、スクイズや相手投手の暴投などで小刻みに点を追加した智弁学園は、7対0で迎えた9回表。4番・太田 英毅のダメ押しの特大2ランで熊本工を引き離す。投げては智弁学園のエース松本 竜也が、130球を投げて、12奪三振完封。好投手・山口を打ち崩し、9対0で熊本工を破り、2回戦進出を決めた。

写真提供:共同通信社