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プロ野球

ヤクルト五十嵐、リーグトップ4勝 平成最多登板男が完全救援

 ◇セ・リーグ ヤクルト7―4広島(2019年4月29日 神宮)

2番手で登板、2イニングを無失点で抑えた五十嵐(撮影・篠原岳夫)

 平成最後の神宮球場で実現した勝利後のお立ち台。ヤクルト・五十嵐はすっかり見慣れてきた古巣のユニホーム姿で詰めかけた満員の客席に呼び掛けた。

 「こうして、平成最後の神宮球場で皆さんと勝ちを分かち合うことができて幸せです。令和になっても、皆さんと分かち合えるように頑張ります」

 これぞベテランというマウンドさばきだった。同点の5回。2番手で上がった。先頭は2番・菊池涼。「走者を出すと(クリーンアップで)一発もある」。心は熱く、頭は冷静に。4球続けた直球で押し、最後はフォークで左飛に打ち取った。

 この回を両チーム通じて初の3者凡退に仕留めて試合を落ち着かせると直後に味方が勝ち越し。次の回も3者凡退で2回を24球で完全投球。試合を決めた。連勝で4カードぶりの勝ち越しとなった小川監督も「あの好投は大きかった」と流れを呼んだ39歳を称えた。

 平成では現役最多の788試合目の登板だった。登板がない日も入念なストレッチを行うなど、体の手入れも怠らない。だからこそマウンドに立ち続けることができる。この日は2イニングだったが「2回行くと思っていた」と黙々と腕を振った。「ロケットボーイズ」と呼ばれた20代の頃のような150キロ台の直球がなくても、球威と蓄積した経験で勝る。

 10年ぶりにヤクルトに復帰し、中継ぎ11試合でリーグトップタイの4勝目。「たまたまが4回続いただけ」。5月で40歳になる昭和54年生まれの平成の鉄腕は、令和のブルペンでも屋台骨となる。(川手 達矢)

 ≪村上6号ソロも失策にシュン≫平成の神宮では最後の本塁打を放った村上は、その前の凡ミスに笑顔がなかった。4回先頭で左翼ポール際に6号ソロを運んだ。だが、3回の守備で平凡なゴロを失点に直結する失策。ベンチに戻ると青木からも「エラーした後もっと早く(ボールを)取りにいかないといけない」と苦言を呈された。試合後はコメントせず硬い表情でクラブハウスに引き揚げた。

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