BASEBALL GATE

侍ジャパン

8平田 良介(中日)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 力強いスイングから強烈な打球を飛ばす竜の主砲。チャンスに滅法強いクラッチヒッターとして、小久保ジャパンの“切り札”となる。

 大阪桐蔭高で1年夏からレギュラーとして活躍し、高校通算70本塁打を記録。3年夏の甲子園では清原和博(PL学園高)以来となる1試合3本塁打も放った。2005年秋に中日から高校生ドラフト1巡目指名を受けてプロ入り。なかなか1軍に定着できない時期が続いたが、6年目の2011年に113試合に出場して初の2ケタ本塁打をマーク。打率.255、11本塁打、38打点の成績でチームのリーグ連覇に貢献した。

 以降も右打ちスラッガーとして2ケタ本塁打を続け、昨季は118試合で打率.248、14本塁打、73打点をマーク。打率は決して高くはないが、2016年の得点圏打率.353の数字が現すようにチャンスでの勝負強さを見せ、50メートル5秒7の俊足と遠投110メートルの強肩でもチームの勝利に貢献した。

 小久保ジャパンには2013年の台湾遠征に続き、2015年のプレミア12でもメンバー入り。同大会では8試合で26打数11安打の打率.423と活躍。さらに昨年末の強化試合でもアピールに成功。ライバルが居並ぶ外野争いの中で確かな存在感を見せてWBC行きの切符を掴み取った。思い切りの良いスイングは国際舞台向き。打線の切り札、ラッキーボーイとして期待したい。