BASEBALL GATE

侍ジャパン

66平野 佳寿(オリックス)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 豊富な経験と実績を持つ守護神。高い奪三振率と四球の少なさを兼備し、小久保ジャパン初選出ながら今大会の継投策において大きなカギを握る存在だ。

 京都府宇治市出身。鳥羽高時代は2番手投手だったが、京都産業大では2年時からエースとして活躍し、関西六大学野球の勝利数、奪三振数の新記録を樹立。2005年秋のドラフト会議でオリックスに希望枠で入団すると、1年目から先発として10完投4完封を記録(7勝11敗、防御率3.81)。翌2007年も先発として8勝(13敗、防御率3.72)をマークしたが、2008年は右ひじの遊離軟骨除去手術を受けた影響で登板なし。2009年に戦列復帰を果たしたが、3勝12敗、防御率4.72と大きく黒星が先行する結果となった。

 転機は2010年。中継ぎに転向すると、持てる能力を存分に発揮し、同年63試合に登板して7勝2敗32ホールド2セーブ、防御率1.67の好成績を残すと、翌2011年には72試合で6勝2敗43セーブ2セーブ、防御率1.94で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。2012年の終盤から抑え役に回り、2013年に31セーブ、2014年には40セーブでセーブ王に輝いた。

 昨季は58試合に登板して4勝4敗8ホールド31セーブ、防御率1.92。侍ジャパンとは縁がなかったが、リリーフ陣再建を中で存在がクローズアップされて白羽の矢が立った。150キロ超のストレートと宝刀フォークでスコアボードにゼロを並べる。