BASEBALL GATE

侍ジャパン

2田中 広輔(広島東洋)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 俊足巧打を武器に球際に絶対的な強さを見せるショートストップ。リーグ優勝に貢献した昨季の勢いを買われ、WBCメンバーに滑り込んだ。

 神奈川県厚木市出身。東海大相模高では1年春からベンチ入りし、2年春に甲子園出場。東海大へ進学して首位打者、ベストナインなどに選ばれる活躍を見せた後、JR東日本でも遊撃手として1年目から活躍して社会人ベストナインに選出。2年目の2013年には都市対抗で準優勝に貢献して大会優秀選手に選ばれ、東アジア大会の日本代表メンバーにも名を連ねた。同年秋のドラフト会議で広島から3位指名されて24歳でプロ入りを果たした。

 即戦力の期待に応えて1年目からスタメンに定着し、シーズン110試合に出場して打率.292、9本塁打、34打点、10盗塁。翌2015年には141試合に出場して規定打席に到達し、打率.274、8本塁打、45打点、6盗塁をマーク。迎えた3年目の2016年には、開幕から不動の「1番・遊撃手」として打線をけん引し、全143試合フルイニング出場を果たすとともに打率.265、13本塁打、39打点、28盗塁の好成績を残して球団25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

今回は、中島卓也(日本ハム)、今宮健太(ソフトバンク)の相次ぐ故障辞退によって回ってきたチャンス。短期決戦での強さは、昨季のCSファイナルステージで6打数連続安打&9打席連続出塁で実証済み。ラッキーボーイとなる資格と可能性を持っている。