BASEBALL GATE

侍ジャパン

34岡田 俊哉(中日)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 強心臓が魅力の若きリリーフ左腕。昨秋の強化試合で印象的な活躍を披露して評価を高め、WBC行きの切符を掴み取った。

 名門・智弁和歌山高で1年春からベンチ入りし、1年夏、2年春・夏と3季連続で甲子園に出場して好投を披露。3年夏にも甲子園のマウンドに上って注目を集めた。2009年秋のドラフト会議では、中日から菊池雄星(西武)の外れ1位として指名されてプロ入り。将来のエース候補として英才教育を受けた。

 1軍デビューは高卒4年目の2013年。中継ぎとして出番を勝ち取り、最終的に計66試合(先発3試合)に登板して7勝5敗15ホールド、防御率2.79と飛躍を遂げた。翌2014年は開幕ローテ入りからのスタートだったが、のちに中継ぎに復帰。2015年には完全に中継ぎの一角としての地位を確立し、シーズン50試合に登板して0勝1敗12ホールド、防御率1.57の好成績を残した。

 そして昨季も57試合に登板して3勝1敗13ホールド、防御率3.20の結果を残すと、同年秋の強化試合で菅野智之(巨人)の代替選手として侍ジャパンに初選出。当初の序列は低かったが、メキシコ戦での延長タイブレーク1死満塁、オランダ戦での同じく延長タイブレークの無死1、2塁のピンチを無失点に切り抜け、左腕不足に悩む小久保ジャパンの救世主として名乗りを上げた。WBCでも強気のピッチングを披露してくれるはずだ。