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京大 9季ぶり勝ち点逃すも手応え…地力の差は「動画班」頭脳でカバー

 ◇関西学生野球 第2節第3日 関大5―4京大(2019年4月15日 皇子山球場)

 敗戦にも、京大ナインに暗い顔は一切なかった。むしろ今期への大きな可能性が見えた1敗だった。1勝1敗で迎えた関大との決戦。14年秋以来、9季ぶりの勝ち点獲得を目指し、4―5と善戦した。

 序盤は主導権を握った。初回、いきなり連打で無死一、二塁の好機に西(4年・西京)が右中間を破る先制の2点適時二塁打。3回にも1死三塁から西が右前に3点目の適時打を放った。3―5と追い詰められた最終回には、西村(4年・膳所)のスクイズが適時内野安打に。誤算は4回3失点で降板したエース・藤原(4年・東海大仰星)だった。ただ、1戦目には関大打線をわずか3安打で完封。その1勝があって3戦目を迎えることができた。西も「藤原頼みなので、しょうがない」とエースへの信頼を口にした。

 「3戦目」を常に見据えている。「動画班」が1戦目の投手の映像を解析し、インターネットで共有。遅くとも翌朝までには部員らだけが見られるようになっているという。西はこの日も先発した関大・肥後(4年・広陵)の1戦目の投球を目をこらしてチェック。「1戦目にインコースの直球で見逃し三振をとられてしまったので、映像も見てイメージしていた」と、その通りに初回、内角の直球をとらえ先制打につなげた。たとえ地力では劣っても、明晰(めいせき)な頭脳でカバーする。この3戦は全て1点差ゲーム。最終スコアにもその成果が表れている。

 青木孝守監督(64)も「簡単に勝ち点は取れないですね」と悔しがったが「不安はあったけど、非常にいいチームになってきた」と手応えをにじませた。次節から立命大、近大と前評判の高い大学との対戦が続くが、今期の京大は、簡単には引き下がらない。