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プロ野球

室蘭シャークス “ミスタータイガース”掛布氏の教え胸に東京D切符必ず!

 社会人野球の室蘭シャークスが14日、プロ通算349本塁打を放ち、現在阪神のオーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザーを務める掛布雅之氏(63)の指導を12日から3日間受けた。昨年は5大会ぶりの日本選手権出場も、都市対抗本大会は14年を最後に遠ざかる。“ミスタータイガース”の教えを東京ドーム切符につなげる。

記念写真に収まる掛布氏(前列左から3人目)と安藤氏(前列左)

 復刻ユニホーム姿の“背番号31”が熱く、そして笑顔でナインと向き合った。掛布氏はシート打撃を見守り、ポイントを伝授。濃密な3日間となった。

 「選手一人一人が純粋。素直に吸収しようとしてくれて、僕の方が刺激を受けた。毎日戦うプロとは違う一発勝負の厳しさのヒントになればいいなと」

 30年近くチームと交流を続ける元阪神監督・安藤統男氏(80)の依頼で、初めて室蘭を訪れた。限られた時間の中で心掛けたのは、選手の背中を押すような、打つことへの基本とヒント。この日、小屋畑尚哉主将(31)に投げかけた言葉があった。

 「雑に打て」。掛布氏は言う。「語弊はあるが、バランスですよね。F1のレーサーのようなハンドルの遊びもないような考え方を変えると、違った野球が見えるヒントになったりする」。その言葉を、小屋畑主将も真剣に受け止めた。「三振をしたくないので一つ一つ見ていた。ざっくりボールを見て、正しいフォームの使い方をすればいい打球がいくと言われた。実績のある方のひと言は心に染みます」。昨年の日本選手権は、初戦で東海理化の150キロ超右腕・立野に4安打敗戦と打撃に課題を残した。掛布氏の現役時代と同じ左打者の岩下誠弥(25)は「技術以外にも、一人の時間が自分を強くすると言ってくれた。結果を残していい報告がしたい。“自称”掛布チルドレンです」と感謝した。

 チームは来月のJABA東北大会を経て、都市対抗予選に挑む。「選手一人一人が変わっている感じを受けてうれしくなった。楽しい3日間でした」。掛布氏の金言を生かす舞台はまもなくだ。(竹内 敦子)

 ▼比嘉泰裕監督(33) 選手が目をキラキラ輝かせていて、一人一人の打球が変わってきた。毎年点を取ることが課題だったが、今までとは違った攻撃に結びつけていきたい。

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