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【今日のMVP】甲斐拓也、キャノンだけじゃない!4打点の活躍で首位攻防戦勝利に貢献!<4月14日>

楽天―ソフトバンク3  2回、先制3ランを放ちナインに迎えられるソフトバンク・甲斐=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


■甲斐拓也(福岡ソフトバンク)
○6-1 東北楽天(楽天生命パーク)
打撃成績/右本③、四球、四球①、中飛

 福岡ソフトバンクの甲斐拓也が、東北楽天とのパ・リーグ首位攻防戦で先制3ランを含む4打点の活躍でチームの勝利に貢献した。

 2回に2死1、2塁と先生のチャンスで打席に入った甲斐は、東北楽天先発の近藤からライトポール際のラッキーゾーンに入る先制3ランを放った。「なんとか先制点が欲しかったので、必死にいった。風に乗って入ってくれた」と先制弾を振り返った甲斐は、ここまで打率1割台と、バットではほとんど貢献できなかった。「今まで監督やコーチ陣の期待に応えられず、すごく悔しい思いをしていた」という思いのこもった一打だった。

 3回以降は両チームとも得点が入らず、試合が膠着状態になりかけた6回には、1死満塁の場面で「自分の仕事は後ろにつなぐことなので、それを意識して打席に入った」という言葉通り、押し出し四球を選んでその後のダメ押し点に繋げた。

 昨年の日本シリーズでは広島の盗塁企図を全て阻止し、その強肩は「甲斐キャノン」と呼ばれて話題になった。今季はその守備力を買われて開幕から全試合でスタメン出場しているが、この日の試合前までの打率は.143と、打撃面ではほとんど貢献できていなかった。

 この日は先発した技巧派の高橋礼を好リードで3勝目に導き、チームは単独首位に浮上した。現在、福岡ソフトバンクのチーム防御率は12球団ダントツの2.27だが、この数字に甲斐が貢献していることは間違いない。