- 大学野球
2019.04.14 16:37
慶大が投打ガッチリ噛み合っての快勝!立大に連勝“快幕”で勝ち点獲得!【4/14 春季東京六大学野球 2回戦 立教大学 vs 慶應大学】
2季ぶりの優勝を目指す慶大が7対1で立大に快勝を収め、開幕カードを2連勝で勝ち点を獲得した。
前日の1回戦を4対1で勝利した慶大は、通算1勝の3年生右腕・木澤尚文(3年・慶應)が自身リーグ戦通算2度目の先発。1回表の2死1、2塁のピンチを無失点で切り抜けると、その裏に1番・柳町達(4年・慶應)が2試合連続で第1打席にヒットを放った後、送りバント失敗があったが「何とかカバーしたいと、思い切って行った」と3番・中村健人(4年・中京大中京)が立大の先発・手塚周(4年・福島)の内角ストレートを捉え、レフトへ今春1号アーチとなる先制2ランを。3回表に1点を返されたが、その裏に相手ミスと再び中村が、今度は2点タイムリー2塁打で計3点を奪って引き離しに成功した。
「2戦目が勝てないと言われていて、なんとかそれを打破しないといけなかった」と振り返った木澤は、2回以降も毎回走者を背負うピッチングとなったが、力強いストレートで8個の三振を奪いながら要所を締め、6回6安打1失点で先発の役割を全う。打線は終盤7回にまたも1番・柳町のヒットからチャンスを作り、2死2、3塁から代打・福井章吾(2年・大阪桐蔭)がレフトフェンス直撃の2点タイムリー2塁打を放ってダメ押し。2番手の佐藤宏樹(3年・大館鳳鳴)も2回を1安打無失点と好投して危なげなく逃げ切った。
敗れた立大は、「3番・サード」で先発出場した期待の逸材、柴田颯(1年・札幌一)が3安打を放つ活躍を見せたが、打線全体では繋がりを欠き、投手陣もピリッとせず。対する慶大は、投打ががっちりと噛み合っての連勝で「いいスタートが切れたので、またここからレベルアップできるように準備したい」と大久保秀昭監督。昨秋の最終戦で3連覇を逃した陸の王者が、リベンジ&リスタートの春を“快幕”で迎えた。
■立教大vs慶應義塾大2回戦
立教大 001 000 000=1
慶應義塾大 203 000 200=7
【立】●手塚、小幡、中崎、中川、江口-藤野
【慶】○木澤、佐藤-郡司
本塁打:慶大・中村《1回2ラン》
◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「投手陣がしっかりゲームを作って、相手にペースを与えなかったところが非常に良かった。(木澤は)ずっと安定していた。心配は緊張することだったが、落ち着いてやれていた。良さは発揮してくれた。佐藤が戻ってきたのはかなりプラスなのは間違いない。ずっと2戦目が課題でしたし、昨日は4年生、今日は3年生というところで結果を残してくれた。(中村は)途中まで一人劇場でしたね。打って、エラーして、また打ち返して、と。でも先制点が欲しい場面で持ち味のパンチ力を発揮してくれて、タイムリーも大きかった。4年生が(作秋の)悔しい思いを持ちながら戦ってくれている。いいスタートが切れたので、またここからレベルアップできるように準備したい」
◎慶應義塾大・中村健人(4年・中京大中京)
「(先制2ランは)その前にバントで繋げなかったので、何とかカバーしたいと思い切って行った。最高の結果になった。打ったのはインコースの真っ直ぐ。ストレートに負けないように振り切れた。(2点タイムリーは)その前の守備で僕の捕球ミスがあったので、何とか取り返したいと思っていた。プラマイゼロです。ずっとできていなかった連勝をできて、素直に嬉しいですし、次に繋がると思います」
◎慶應義塾大・木澤尚文(3年・慶應)
「2戦目が勝てないと言われていて、なんとかそれを打破しないといけなかった。今日、2戦目に勝てたのはこれからに繋がると思います。リーグ戦で先発するのは2回目だったので、そうすんなりと入れるとは思ってなかったですし、(初回のピンチも)動じないように心の準備はできていた。うちの打線なら取り返してくれると、気負うことなく投げられました」