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三浦7回1安打無失点!昨秋覇者の法大が「結束」で快勝発進!【4/13 春季東京六大学野球 1回戦 東京大学 vs 法政大学】

7回1安打無失点の好投で開幕戦勝利投手となった法大・三浦


 昨秋覇者の法大が7対0で東大に完勝。金光興二監督代行の下、リーグ戦白星発進を決めた。

 快晴の下で行われた平成最後の春開幕戦。連覇を狙う法大は、1年生時から15試合に登板して5勝(1敗、防御率2.15)を挙げた三浦銀二(2年・福岡大大濠)が先発。「去年は右も左も分からない状態でしたけど、今年はある程度イメージできた中で試合に入れた」と立ち上がりから危なげないピッチングでアウトを重ね、5回2死まで無安打投球。開幕戦での大記録達成を「ムチャクチャ意識してました」と三浦。ノーヒットノーランは潰えたが、「引きずることなくうまく切り替えられた」と7回まで新球フォークも交えながら計87球、1安打8三振2四球無失点でマウンドを降りた。


2回、法大の3番・福田がレフトへ技ありのタイムリー2塁打を放つ


 その間、打線もしっかりと得点を重ね、初回1死から2番・宇草孔基(4年・常総学院)がヒットと盗塁でチャンスメークすると、1死満塁から5番・毛利元哉(4年・愛工大名電)がレフトへ先制の犠牲フライ。続く2回には、2死満塁から主将の3番・福田光輝(4年・大阪桐蔭)が「ランナーを還すことだけに集中して打席に入った。うまく反応できた」とレフトへ2点タイムリー2塁打。以降も渡邊雄太(3年・いなべ総合)、安本竜二(4年・静岡)などのタイムリーで加点し、最終的に計7安打で7得点。開幕直前に青木久典監督に謹慎処分が科された中、「やるのは自分たち。いい意味で割り切った。去年の方が一人一人の能力は上でも、結束する力は今年の方が上」(福田主将)、「みんなで戦うんだという雰囲気はベンチも含めて出ていた」(金光興二監督代行)と今季のチームスローガンである「結束」を胸に、大きな1勝を手にした。

 敗れた東大は、打線が5回の代打・青山海(4年・広島学院)、9回の代打・井上慶秀(2年・長野)の計2安打のみ。投げては、先発の宮本直輝(4年・土浦一)が2回途中3失点で降板。この日登板した全6投手で計12四球と制球面に苦しんだ。

■東京大vs法政大1回戦
東京大 000 000 000=0
明治大 121 200 01X=7
【東】●宮本、坂口、小林大、平山、小林瑶、柳川-大音
【法】〇三浦、石川、朝山-渡邉


ベンチから試合を見守る法大・金光監督代行。「とにかく選手の力を存分に活かせるようにするのが自分の仕事」と話す。


◎法政大・金光興二監督代行
「今日を迎えるまでに難しい状況があったのは確か。でもみんな前を向いて、思い切って自分たちの野球をやろうと伝えた。まだまだですけど、今年のスローガンである結束、みんなで戦うんだという雰囲気はベンチも含めて出ていた。全員で戦うという姿勢で、明日以降も戦ってもらいたい」

◎法政大・福田光輝主将(4年・大阪桐蔭)
「開幕ということで硬くなる部分はあったんですけど、いつも通りチームのみんながいい働きをしてくれた。開幕戦でいいスタートが切れた。今日は今日で、明日はフレッシュな気持ちで試合に入れるようにしたい。自分たちは自分たちの野球をするだけ。リーグ戦の中で成長していくことが大事。主将として、しっかりブレずにに、言えるところはしっかり言って、チームを強くしていきたい」

◎法政大・三浦銀二(2年・福岡大大濠)
「去年は右も左も分からない状態でしたけど、今年はある程度イメージできた中で試合に入れた。去年よりはいいスタートだったかなと思います。相手のペースにならないように意識して、東大打線が真っ直ぐに強いということもあって、変化球主体で抑えていこうと思った。(新球フォークは)まだまだコントロールの課題はありますけど、ある程度の手応えはあった。完封したかったですけどチームが勝つことが第一です」