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2017.03.09 11:30
27大野 奨太(北海道日本ハム) 日の丸を背負う選ばれし戦士たち
日本ハムの日本一に大きく貢献した総合力の高い司令塔。リード、キャッチング、スローイングを高レベルで備え、WBCでの正捕手候補に名乗りを上げた。
岐阜総合学園高1年秋に捕手転向。2年、3年と県大会決勝で敗れて甲子園出場はならなかったが、進学した東洋大では3年春から正捕手として活躍して明治神宮大会2連覇など多くの優勝を経験。2008年秋のドラフト会議で日本ハムから1位指名を受けてプロ入りすると、1年目から77試合に出場してリーグ優勝に貢献。日本シリーズでは新人捕手としては史上初めての先発出場も果たした。
以降、鶴岡慎也(現ソフトバンク)との併用が続いたが、その中でもしっかりと経験を積み重ね、2013年には両リーグトップの盗塁阻止率.421をマークするなどレベルアップ。鶴岡が移籍した後の2014年には105試合に出場。翌2015年は故障に悩まされたが、昨季は万全の状態で開幕を迎えると、シーズン109試合に出場して若手投手陣をリードして見事な日本一。打撃面でも、打率.245、5本塁打、35打点と勝負強さを身に付け、犠打などの小技もしっかりとこなして戦力となった。
侍ジャパンには2016年秋の強化試合で初選出。侍投手陣を堂々とリードすると、第3戦のオランダ代表戦では延長10回裏にライト前にサヨナラヒットを放ってバットでも存在感を大いにアピールした。国際試合ではより捕手のリードが重要になるだけに、大野が果たすべき役割は非常に大きい。