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【今日のMVP】西勇輝、140球熱投劇!6安打完封で移籍後初勝利!<4月7日>

広島―阪神3  完封で移籍後初勝利を挙げた阪神・西=マツダ【写真提供:共同通信社】


■西勇輝(阪神)
○9−0 vs広島東洋(甲子園)
投球成績/9回 被安打6 奪三振9 失点0

 阪神の西勇輝が7日の広島東洋戦で9回を6安打無失点に抑える好投。自身2年ぶりの完封劇で移籍後初勝利を挙げた。

 計140球の熱投だった。初回、先頭の田中広輔に死球を与えると、続く菊池涼介にヒット。1死後に4番・鈴木誠也を四球で歩かせ、いきなり1死満塁のピンチを背負ったが、ここで松山竜平を外角チェンジアップでファーストゴロ併殺打に仕留めて無失点。2回以降も走者は背負ったが、慌てることなくコーナーに制球良くボールを散りばめて計9奪三振を奪いながらゼロ行進。味方打線に9点の援護点をもらった中、「自分のわがままで(最後まで)行かしてもらった」と志願して最後まで投げ抜いた。

 試合後、「純粋に嬉しい」と笑顔を見せた西。FA移籍後初登板した前回3月31日の東京ヤクルト戦では7回4安打2失点と試合を作りながらも打線の援護に恵まれずに敗戦投手となったが、「気持ちは変わらず自分の持ち味を考えながら過ごしました。(相手打線は)僕のスタイルがあまり分かってないと思うので、自分らしく行けば何とかなると思っていた」と、この日は相手に1点も許さずに自身オリックス時代の2017年以来の完封勝利を挙げた。

 次回は本拠地・甲子園での登板が濃厚。虎党が救世主と期待する右腕は「自分のピッチングをするだけ。たくさんの方が来てくれると思うので、恥のないプレーをして、しっかりカードを勝ち越せるようにしていきたい」と意気込んだ。