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高校野球

習志野・小林監督「完敗です」夏に向けて「攻撃のバリエーションを増やす」

 ◇第91回選抜高校野球大会決勝 東邦6―0習志野(2019年4月3日 甲子園)

<明豊・習志野> 選手たちを決勝まで導いた習志野・小林監督 (撮影・後藤 大輝)  

 「逆転の習志野」も東邦・石川昂弥(3年)の2発にあ然とするだけだった。「個の力、質の高い守備。組織力…。何一つかないません。ウチは“フライ(ボール)革命”は無理。完敗です」。小林徹監督(56)は素直に実力差を認めた。

 5回無死、先発・山内翔太(2年)が左足甲に打球を受け、緊急登板したエース・飯塚脩人(3年)も2死後、石川にダメ押し2ランを浴びた。「スライダー。失投ではなかったけどあの球を打たれるのは相手が素晴らしい。きょうの内容だとほとんどコールド」。それでも7回には自己最速の148キロを計測。最後まであきらめなかった。

 習志野二中時代は軟式野球部で3番手投手だった。父・信幸さん(48)母・美香さん(47)は実業団バスケットボールの元選手。「(名前は)バスケットの“シュート”から名付けたんです。サッカーではありません。“脩”という字には“団体の中で人の上に立ちなさい、引っ張っていきなさい”の意味を込めました。小学1年の時、バスケットボールをさせたんですけどしっくり来ず。すぐに軟式野球を始めました」。アルプス席の父の願い通り、飯塚は沈みがちなナインを鼓舞した。

 千葉県勢初の選抜制覇は消えた。だが県勢24年ぶりの選抜決勝進出が色あせることはない。「全盛期の習志野・石井好博さん(67、75年夏全国制覇の元監督)銚子商・斉藤さん(故・一之元監督、65年夏準V、74年夏優勝)でも春は勝てなかったんですから、私が簡単には」。一呼吸置くと小林監督は「カッコいい野球は出来ないけど…。夏までに攻撃のバリエーションを増やす。もっと厚みを増やしていかないと。そのためには個人のスキルアップが必要です。」と力説した。竹縄俊希主将(3年)も「すべて作り直していく」と力を込めた。

 秋季関東大会4強から冬場の鍛錬を経て一回りも二回りも成長した。名門復活へ再び猛練習が始まる。