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大会タイ8打席連続安打男 新たな営業マンでも上目指す

 【平成センバツヒーロー あいつ今何してる?(10)】東京・浜松町のオフィスビル。我如古盛次さん(26)は昨年12月に東京ガスの野球部を引退して、現在は社業に専念する。これまでは事務仕事が中心で、今月4月から集合住宅向けの営業を任される。「何もないところから始める自分に期待している」。新しいステージへ心を躍らせていた。

10年、8打席連続安打を放つ我如古

 無我夢中だった10年(平22)センバツ。1回戦・関西戦の第3打席からの3安打と2回戦・智弁和歌山戦の5打数5安打で達成した8打席連続安打は、今も残る大会タイ記録だ。「試合終了後に言われるまで知らなかった。記録だと聞いて驚いた。そのせいで(大会新記録がかかった)3回戦の1打席目で打てなかった(笑い)」

 この打力と、主将としての統率力でチームをけん引した。「1回戦に勝つことが目標だった」というところから春制覇。続く夏は明確に沖縄県勢初優勝を目指して連覇した。U―18日本代表も経験し「(現ヤクルトの)山田や(現オリックスの)後藤ら高い意識の選手と試合をして、東京六大学に進もうと思った」。沖縄県の社会人野球に進むことが目標だった高校入学時から、心境に変化が起こった。立大に進学し、東京ガス就職後も約4年間野球に没頭した。

 「高校野球では頂点も経験して、社会人までやれて後悔はない。(野球での経験を)新しい仕事にも生かしていければ」。ビシッとしたスーツ姿に身を包んでも、そうすがすがしく話す我如古さんには野球少年の面影が残っていた。(武田 勇美)

 ◆我如古 盛次(がねこ・もりつぐ)1992年(平4)7月6日生まれ、沖縄名護市出身の26歳。興南で10年に史上6校目の甲子園春夏連覇。春は打率・565、夏は同・480を記録した。立大では1年春から東京六大学リーグ戦に出場。東京ガスで野球を続け、18年に引退した。

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